本題に入る前に一つだけ。

延期していたクズモー回が11月20日に放送決定!

いやはやこれはかなり嬉しいですね!
今までの流れから行くとそのままお蔵入り、なんてことも考えられましたので、喜びもその分大きいです!

おそらくショウヨウジムの「岩石封じ封じ」への伏線が描かれているので扱いとしては特別編、ということになるのでしょうが、このブログでは"23.5"話として感想記事を書きたいと思うので、是非楽しみにしていてください!

と、いうわけで本題に入ります。

大熱戦と共に幕を閉じたシャラジム戦。
その戦いに関する追加考察と、29~33,42,43話と実に7話分あったコルニ編の統括も書いていきたいと思います。

では、続きからどうぞ。

注:若干上から口調になっている所がありますが、あくまでこれは僕の考察であり、皆様方の個々の考えを否定するものではありません。ご了承ください。

では、書いていきます。

まずバトルの雰囲気ですが、冨岡脚本にしては珍しく、「組み立てられたバトル」を少し崩して熱さを増している感じにしています。

これは、同じく冨岡脚本のショウヨウジム戦(24話。忘れた方は感想記事である前編後編参照)と比較すると分かりやすいかと思います。

ショウヨウジム戦では流星群や岩石封じなど派手な技はあったものの、戦略による駆け引き、そして「ジムリーダーとトレーナーのあるべき姿」を盛り込んでいたため、人によっては地味めのバトルにも見えました。

しかしシャラジム戦ではそれを一転!

サトシとコルニの"ライバル"という熱い関係を加味して、成長したコルニと、悩みから立ち直り"サトシの"リズム戦法(これについては後で書きます)で戦うサトシの大変熱いバトルに仕上げたんですね。

それと、技展開も駆け引きが多かったショウヨウジム戦と比べて技の打ち合いを多めにとり、それが純に熱いバトルの原動力になっています。

現に、結構解説役として定着しているシトロンの技に関する解説は、「アイアンテールのトップスピードで~」という解釈のかなり難しい部分などを除いて極力抑え、画面内での表現に任せています。
解説が過ぎるとバトル全体のテンポが悪くなってしまいますからね。

この方法はどちらかというと米村さんが書いているバトル構成(技の駆け引きはそこまでないけど、派手な技の応酬で盛り上げていく)寄りで、冨岡脚本では結構珍しいことです。

でもこの違いは結構重要なことでして。
コルニは成長したとはいえ、ジムリーダーの鑑であるザクロさんなどよりかは経験を積んでいません。
したがって戦略重視のバトルを作ることは難しい。
よって、コルニ戦の時には"熱さを重要視しよう"という流れになり、あのバトルが出来上がったのだと思います。

次にバトル展開ですが、こちらは最後のダブルノックアウトの所以外、「コルニに関して」の5の記事で書いた理想の予想とほぼ同じなので詳しくは触れません。

でも1話分という限られた時間の中で、ルチャブル、ヒノヤコマの出番は上手い形で表れてましたし(特にヒノヤコマは素晴らしかった!)、
メガルカリオの強さも出てましたし(ヒノヤコマ、ルチャブルを一発ほどしか攻撃を与えさせずにダウン、そして無傷のピカチュウを足蹴りと波導弾だけでかなりのダメージを与えるなど)、
そして何より、メガルカリオにニトロチャージ一発とルチャブルとの攻防でのダメージを蓄積させてバランスをとり、ピカチュウとのバトルに持っていく展開の上手さなど、流石な展開が見られて良かったと思います。
勿論セレナのヒロイン力も展開の上手さの一つです。

次にこの記事で一番語りたかった、「"サトシの"リズム戦法」について書いていきたいと思います。

実は、本編の感想記事を書き終わった後に他の所の感想を見に行った所、「リズム戦法を捨てて"いつものサトシ"になっただけ」「リズム戦法とは何だったのか…」というのがかなり多かったんですね。

本編の感想記事を見てもらえればわかる通り、僕はサトシは我流のリズム戦法でバトルしていたと考えています。
なので上の感想に対抗するため…と言っては聞こえが悪いですが、もう少し自分の考察を掘り下げてみようと思います。

まずそもそも、サトシはリズム戦法をシャラジム戦においてリズム戦法をしています。
あくまでサトシが捨てたのは「リズム戦法」そのものではなく、「"ティエルノの"リズム戦法」です。

つまり、「"ティエルノ"のリズム戦法」の手段となる「ダンスステップ」を、サトシは「自分独特のリズム」に置き換え、手段にしたんですね。
よって"リズム戦法"の根本の所は全く一緒です。

その証拠が、41話でシトロンとティエルノによって語られていたリズム戦法の根本の部分の説明です。

引用すると、

「ステップを踏んでリズムを作ることで、攻撃する時とかわす時の間を省いている」
「ポケモンが技を出す時、どう流れを作るかを考えた時、リズム戦法に行き着いた」
「ダンスステップを取り入れることで、相手の動きを見切ることができるし、こっちのペースにも巻き込みやすい」

この3つです。

では、一番上と下の言葉の"ダンスステップ"に通ずる部分を"サトシの独特なリズム"に置き換えるとどうでしょう?

……こうなりますね。

「サトシの独特なリズムを利用することで、攻撃する時とかわす時の間を省いている」
「サトシの独特のリズムを取り入れることで、相手の動きを見切ることができるし、こっちのペースにも巻き込みやすい」

見事に、シャラジム戦でサトシがやっていたことと一致しますね。

前者はヒノヤコマがゴーリキーに投げ飛ばされた流れのままに撃ったかまいたち、ピカチュウの蹴り上げられた後の10万ボルトと合いますし、
後者はルチャブルが飛び膝蹴りを寸前の所で避けたこと、ヒノヤコマが気合い玉をニトロチャージで避けながら上手く突っ込んだ所、そしてピカチュウの最後のルカリオのスキをついた10万ボルトと合います。

更に真ん中の言葉に至ってはまんま当てはまります。
例としては、ピカチュウが流星群封じを使って波導弾を打ち消し空に飛んだ後からのアイアンテールという流れや、最後の攻防のアイアンテール→エレキボール→10万ボルトの綺麗な流れでしょうか。

ちなみにお手本であるティエルノのリズム戦法の例は、チームバトルで見せた、
「ピカチュウの電光石火を高速スピンで跳ね返し、その反動で上に上がった所からの流れでフォッコに水鉄砲を撃つ」
というものです。

どうでしょう?サトシは"リズム戦法"をやっていたこと(正確には自分の中にあるリズムを意識しながら戦っていたのですが)が少しは納得してもらえたでしょうか?

この「"サトシの"リズム戦法」の結果、ピカチュウがメガルカリオから受けた攻撃が蹴り上げと波導弾だけで済み、他の技は流星群封じも相まって相討ちで済んでますから、リズム戦法は全く無駄になっていないんですよ。(むしろメガルカリオに勝った理由の一つにもなると思います)

……でも感想を見ていると上に書いたような感想がかなりあったのも事実です。
恐らくですが、そうなってしまった理由は2つあると思います。

まず1つ目は、シトロン達の台詞が結構解釈の分かれるものだったことです。
あげてみるだけで、ユリーカの「サトシ、リズム戦法やめちゃったよ?」やシトロンの「やっぱりサトシのリズムが一番ということですね!」など結構あります。

更にサトシの、
「あのリズム戦法は、ティエルノだからできたんだ。オレ達にはオレ達のリズムがある。何も踊ることだけがリズムじゃない」
という「ティエルノのリズム戦法から、サトシのリズム戦法」への転換を示す言葉も、場合によっては「無駄になった」と解釈されがちですからね。

そして2つ目は、雰囲気の考察でもあげた、「解説を極力減らす」ことが、台詞での説明不足に繋がったことです。
これによって最後の攻防もただのごり押しに見えてしまったんですね。

後、中にはDPでヒカリの回転避けのように、「"ティエルノの"リズム戦法」そのものの完成を期待していた方もいて、その意見も最もな話だと思いましたが、
そもそもサトシにダンスステップを取り入れた「"ティエルノの"リズム戦法」をマスターさせるなら、名前も「ダンス戦法」で良いはずです。
なので僕の意見は変えませんでした。

あ、サトシは捨てた「"ティエルノの"リズム戦法」は恐らくですが、セレナが使うことになると思います。
後々の話の中に、「踊れヤンチャム、魅せろフォッコ!明日へのステップ!!」といういかにもダンスステップが使われそうな話がありましたから。

それにポケモン達がやっていたダンスも結果的には機敏な動きに繋がったでしょうから、完全に無駄になったわけではなさそうですしね。(ここの考察は少し強引ですが)

と、いうわけで「"サトシの"リズム戦法」については以上です。

最後は絵コンテ、作画面についてですが、これは本当に素晴らしかったですね!
まさか浅田さん、岩根さん無しであそこまでのクオリティの絵コンテ、作画ができるとは思わなくてかなり驚きました!(←失礼
XY全体どころか、全てのアニポケのバトル回においてもかなりのクオリティだったのではないでしょうか。

と、いうわけでコルニ戦の追加考察に関しては以上です。

最後にコルニ編全体の統括を。

一言、かなりバランスのとれた素晴らしいシリーズだったと思います。

コルニの成長を29~33話に集中して書いた後に、34~37話でのサトシの転機、38~41話でのサマーキャンプでの身になる交流をはさんで42,43話で上手い所まとめましたからね。
つまり、コルニとサトシ、どちらのエピソードも不足なく書かれていたおかげで、シャラジム戦で一気に熱くなれたということです。

このシリーズを作ってくださったスタッフさんには本当に感謝しきれません!ありがとうございました!

と、いうわけでこれにて、全7回に渡った「コルニ戦に関して」、並びにコルニ編の感想を終了したいと思います。

一応、リンクまとめは新たに作っておく予定ですのでそちらの方もお楽しみに。

では、ここまで読んでくださって本当にありがとうございました!