さて、特集記事である「サトシVSアラン!熱きバトルの果てに!!」の4回目は、前回の話から読み取れるアラン戦の状況と、この後の展開の考察についてを書いていきたいと思います。
それでは続きからどうぞ。
それでは続きからどうぞ。
さて、まず書きたい事というのはよく僕のアラン戦の予想を遥かに上回るバトルの作劇をしてくれました!という事なんですよ。
特にケンホロウに関してはパワーの弱さ的に特殊系のバトル戦法をするのか、と思いきやファイアローとスピードと技の出し合いなど、
作画的に見てもハイライトになるほどの意地と意地のぶつかり合いを見せてくれたわけですから、上手い事熱い方向に持って行ってくれたと嬉しい限りです。
あくまで僕の考察というのは過去の事から考えたものに過ぎませんから、その過去の部分を超えてくれたという意味でも、アニポケXYの特徴を表しているとも言えるんです!
そして予想以上に力と力のぶつかり合いの側面が多かったな、とも感じましたね。
僕的には戦略面の部分が多めに出るバトルと、熱さ重視のバトルというのは分かれて両者共に重きを置くと思っていたのですが、アランの力押しの面が結構押し出されていたせいか、そこにサトシの元々の熱さが乗っかって戦略面が凄く多く出ているバトルがない分、その熱さを上手く引き出すために戦略面をアクセントに使っている辺りがアラン戦らしいと言えるのかもしれません。
だからこそあそこまでアラン戦の描写過不足なく描く事ができたのかもしれません、一つの所に絞って要素要素を打ち出していくのは藤田さんの得意とする所はありますから。
そしてこの特徴によって、アランのサトシに対する多少の油断と、力押しの部分があって粗を無意識にサトシに突かれている所が強調されたのがこのバトルの大きい所だと思いました。
例えばルチャブルの相手の攻撃を受けて自分を高める、という部分がショータ戦のケッキングにて示されていたのにも関わらず、
マニューラに徹底的に攻撃させたので、ルチャブルの高まりが最高潮になって倒されたりと、ピカチュウとゲッコウガしかポケモンを本当の意味で見たのがいない分多少は油断している部分が見られた所ではありましたね。
更にはメタグロスに高速移動で翻弄させた後に技に次ぐ技の連続で追い詰めようとした力押しと、それに対してのお互いを信じて一緒に戦うピカチュウにその力押しが破られるといった流れもまた、アランの弱点を強調しているとも言えます。
ですから、いくらアランが戦略面を考え、力でもって前を前を取ろうとしても結果的にはサトシの後手に回っているというのがこのバトルの面白い所と言えるわけです。
一番最初の部分でアランが「かかってこい!」というわけではありますけど、結局の所はアランは純粋な力はサトシよりも勝っている自負が多少あるからこそ、半ば上からサトシを見ながらも現実は押されている部分があるのだと思いました。
というのもこのアラン戦においてアランはサトシに一度も負けた事がありません。
一度負けるような事があれば気持ちを引き締めて、ルチャブルの時のような油断につながる部分は薄くなったのだと思います。
ですが、勝ち続けてしまう事によって勝つシチュエーションしか頭にないので、どうしても負けるパターンを掴む事ができずに劣勢に追い込まれてしまうという事になります。
その証拠に、サトシが初めて気絶する回において、メガリザードンXがサトシゲッコウガに負けそうになったとしても、アランはただ純粋にバトルできている事の楽しさの事ばかり考えて勝敗を考えていないようでした。
勿論、勝敗を気にしなくなるほど楽しんでいた、という好意的な見方もできますが、元々最強を追い求めているアランの気持ちがサトシとのバトルだけで完全に覆る事はないと思っています。
だからこそ自分は何度も勝ってきている、それを言うなら連勝をし続けてきたからこそ負けた時の悔しさ、次に勝つための完全なる努力や精神面での成長という部分の向上を無意識の内に放棄してしまった、と考えるのが自然だろうと思います。
この面はサトシを見れば分かりまして、サトシとて最初期の頃のショータを知っている手前、師匠的立場として上から見下ろしているような雰囲気があったのは推測できる話です。
ですがショータに不調の時とはいえ負けてしまった事というのは、今まで勝ってきた分挫折に繋がるほどの落ち込みぶりをサトシに与えたはずです。
だからこそサトシは迷いの森回での原点回帰という形で素晴らしい絆の形を見せる事ができた、と考えると決して自分より下であっても決して過信や焦りがあっては負けてしまう可能性がある、と気持ちを引き締める事ができたので、ショータが半ばの感謝された経緯もわかってもらえると思います。
その辺りが表面上の強さしか見出さないアランがバトルを上手く運ぶ事が出来なくて弱みがどんどん出てしまっている理由になりますね。
その辺りは…やはりそれを教えたフラダリという人物のキャラ付けの深さやアランの操られ感が出た所かもしれません。
ボルケニオンの映画で言ったらラケル王子的立ち位置がアランと言えるでしょう。
さて、そんな精神面での問題もありながら、アランとサトシの両者の気持ちが明示された後に、そのままバトルにも反映されるといった展開のさせ方も藤田さんらしくもあり、上にも書いた熱いバトルに持って行っている証拠になると思います。
何せ、ケンホロウとファイアローのバトルはサトシとアランの決勝戦における意地と意地のぶつかり合いが表されますし、
ピカチュウとメタグロスのバトルはアランの力押しとサトシの絆の中で「一緒に」バトルする部分の、これまた駆け引きの中行われたバトルでしたから、それまでのハーフタイムでの両者のモノローグなどを聞いたりすると、アニポケXYの「無駄なことなんて一つもないんだ」という考えはきちんと踏襲され、そこも藤田さんも上手い形で載せていると感じたところでした。
それだけアランの弱点部分がどんどん出始めるバトルでありながらも、決勝戦に相応しい両者共に譲らない素晴らしいバトルになっているのは凄いと思ったところでした。
サトシが負ける関係上、例えその前で盛り上がりがピークになり、その後は思いっきりピークから過ぎていくという展開が多く見られたため、このようにクオリティの高いバトルを最後で見られたのは良かったと思いますね。
さて、その熱さをキープしたい所での今後の戦況についてですが、ポケモンの数やコンデション的に有利なのは明らかにサトシではあります。
何せピカチュウは結構やられていても、ゲッコウガとヌメルゴンはまだ無傷ですから。
ですがその分アランが後手後手に回る中でどうピカチュウとヌメルゴンを倒していくかというのが結構大事になってくると考えています。
確かに恐らくピカチュウを早く倒したい一心でリザードンを出してしまうなど、多少の焦りはアランにはあると思います。
ですがそこは決勝戦ですから、決して順調ではない方向にも事進むという事を伝えなければ、シビアな真剣勝負というリーグ戦の醍醐味がなくなってしまうので。
その意味では僕はサトシゲッコウガとメガリザードンXのバトル以外の面白そうな部分に、キリキザンとヌメルゴンのバトルを推したいと思っています。
コメントでも書かれていましたが、ヌメルゴンは守るタイプですのでハサミギロチンのスピードに動けないままやられてしまう可能性、というよりは防御力が関係なくなる瞬間というのがあると思うんですよ。
ですからその後であろうバトルに雨乞いの名残がある限りヌメルゴンが勝つ事になると思うので、サトシの戦略面での閃きを楽しみにしたいと思います。
そしてクライマックスは勿論サトシゲッコウガとメガリザードンXのバトルがあるわけですが…この辺りでアランの最強で凝り固まっている強さの部分を改めるような何かが起こると僕は考えています。
ただでさえ「Act Ⅳ」では狂気の塊だったアランが、サトシのバトルを通じてどんどん笑顔を取り戻していく…素晴らしい事ではありますがまだ足りません。
その「最強」に拘ることが結果的にどれだけ無意味なものか…サトシゲッコウガの真の形での活躍を見て、上手く絆を織り交ぜながらの大激戦を繰り広げて欲しい所です!
それこそ、このような場面においてもサトシはサトシ
ゲッコウガとここまで楽しくバトルすることが出来る…一心同体の部分も含めて見習う部分は見習って、恐らくフラダリに見捨てられるだろうと思っているので、フレア団編における二重スパイ的役割に持っていくためにも、マノンを安心させるような清々しい吹っ切れた笑顔を見せて欲しいと思っています!
研究所にいた頃のポケモンに対して笑顔で接していた時のアラン…あの姿こそが純粋さ故のアランの本質だと思っているので。
と、いうわけで一通り書きましたので、ここでこの記事を終わりたいと思います。
取り敢えずは前編は過不足なく完璧に近い形で描写してくれたので、この調子で後半も、アランがサトシとのバトルから感じる絆の部分や「最強」の否定などを見出せるような最高のバトルを期待したい所です!
次回はメタ的な目線からサトシがアランにこのバトルにて勝って優勝する、と考える僕の考察の根拠を書いていきたいと少しではありますが思います。
お楽しみに。
特にケンホロウに関してはパワーの弱さ的に特殊系のバトル戦法をするのか、と思いきやファイアローとスピードと技の出し合いなど、
作画的に見てもハイライトになるほどの意地と意地のぶつかり合いを見せてくれたわけですから、上手い事熱い方向に持って行ってくれたと嬉しい限りです。
あくまで僕の考察というのは過去の事から考えたものに過ぎませんから、その過去の部分を超えてくれたという意味でも、アニポケXYの特徴を表しているとも言えるんです!
そして予想以上に力と力のぶつかり合いの側面が多かったな、とも感じましたね。
僕的には戦略面の部分が多めに出るバトルと、熱さ重視のバトルというのは分かれて両者共に重きを置くと思っていたのですが、アランの力押しの面が結構押し出されていたせいか、そこにサトシの元々の熱さが乗っかって戦略面が凄く多く出ているバトルがない分、その熱さを上手く引き出すために戦略面をアクセントに使っている辺りがアラン戦らしいと言えるのかもしれません。
だからこそあそこまでアラン戦の描写過不足なく描く事ができたのかもしれません、一つの所に絞って要素要素を打ち出していくのは藤田さんの得意とする所はありますから。
そしてこの特徴によって、アランのサトシに対する多少の油断と、力押しの部分があって粗を無意識にサトシに突かれている所が強調されたのがこのバトルの大きい所だと思いました。
例えばルチャブルの相手の攻撃を受けて自分を高める、という部分がショータ戦のケッキングにて示されていたのにも関わらず、
マニューラに徹底的に攻撃させたので、ルチャブルの高まりが最高潮になって倒されたりと、ピカチュウとゲッコウガしかポケモンを本当の意味で見たのがいない分多少は油断している部分が見られた所ではありましたね。
更にはメタグロスに高速移動で翻弄させた後に技に次ぐ技の連続で追い詰めようとした力押しと、それに対してのお互いを信じて一緒に戦うピカチュウにその力押しが破られるといった流れもまた、アランの弱点を強調しているとも言えます。
ですから、いくらアランが戦略面を考え、力でもって前を前を取ろうとしても結果的にはサトシの後手に回っているというのがこのバトルの面白い所と言えるわけです。
一番最初の部分でアランが「かかってこい!」というわけではありますけど、結局の所はアランは純粋な力はサトシよりも勝っている自負が多少あるからこそ、半ば上からサトシを見ながらも現実は押されている部分があるのだと思いました。
というのもこのアラン戦においてアランはサトシに一度も負けた事がありません。
一度負けるような事があれば気持ちを引き締めて、ルチャブルの時のような油断につながる部分は薄くなったのだと思います。
ですが、勝ち続けてしまう事によって勝つシチュエーションしか頭にないので、どうしても負けるパターンを掴む事ができずに劣勢に追い込まれてしまうという事になります。
その証拠に、サトシが初めて気絶する回において、メガリザードンXがサトシゲッコウガに負けそうになったとしても、アランはただ純粋にバトルできている事の楽しさの事ばかり考えて勝敗を考えていないようでした。
勿論、勝敗を気にしなくなるほど楽しんでいた、という好意的な見方もできますが、元々最強を追い求めているアランの気持ちがサトシとのバトルだけで完全に覆る事はないと思っています。
だからこそ自分は何度も勝ってきている、それを言うなら連勝をし続けてきたからこそ負けた時の悔しさ、次に勝つための完全なる努力や精神面での成長という部分の向上を無意識の内に放棄してしまった、と考えるのが自然だろうと思います。
この面はサトシを見れば分かりまして、サトシとて最初期の頃のショータを知っている手前、師匠的立場として上から見下ろしているような雰囲気があったのは推測できる話です。
ですがショータに不調の時とはいえ負けてしまった事というのは、今まで勝ってきた分挫折に繋がるほどの落ち込みぶりをサトシに与えたはずです。
だからこそサトシは迷いの森回での原点回帰という形で素晴らしい絆の形を見せる事ができた、と考えると決して自分より下であっても決して過信や焦りがあっては負けてしまう可能性がある、と気持ちを引き締める事ができたので、ショータが半ばの感謝された経緯もわかってもらえると思います。
その辺りが表面上の強さしか見出さないアランがバトルを上手く運ぶ事が出来なくて弱みがどんどん出てしまっている理由になりますね。
その辺りは…やはりそれを教えたフラダリという人物のキャラ付けの深さやアランの操られ感が出た所かもしれません。
ボルケニオンの映画で言ったらラケル王子的立ち位置がアランと言えるでしょう。
さて、そんな精神面での問題もありながら、アランとサトシの両者の気持ちが明示された後に、そのままバトルにも反映されるといった展開のさせ方も藤田さんらしくもあり、上にも書いた熱いバトルに持って行っている証拠になると思います。
何せ、ケンホロウとファイアローのバトルはサトシとアランの決勝戦における意地と意地のぶつかり合いが表されますし、
ピカチュウとメタグロスのバトルはアランの力押しとサトシの絆の中で「一緒に」バトルする部分の、これまた駆け引きの中行われたバトルでしたから、それまでのハーフタイムでの両者のモノローグなどを聞いたりすると、アニポケXYの「無駄なことなんて一つもないんだ」という考えはきちんと踏襲され、そこも藤田さんも上手い形で載せていると感じたところでした。
それだけアランの弱点部分がどんどん出始めるバトルでありながらも、決勝戦に相応しい両者共に譲らない素晴らしいバトルになっているのは凄いと思ったところでした。
サトシが負ける関係上、例えその前で盛り上がりがピークになり、その後は思いっきりピークから過ぎていくという展開が多く見られたため、このようにクオリティの高いバトルを最後で見られたのは良かったと思いますね。
さて、その熱さをキープしたい所での今後の戦況についてですが、ポケモンの数やコンデション的に有利なのは明らかにサトシではあります。
何せピカチュウは結構やられていても、ゲッコウガとヌメルゴンはまだ無傷ですから。
ですがその分アランが後手後手に回る中でどうピカチュウとヌメルゴンを倒していくかというのが結構大事になってくると考えています。
確かに恐らくピカチュウを早く倒したい一心でリザードンを出してしまうなど、多少の焦りはアランにはあると思います。
ですがそこは決勝戦ですから、決して順調ではない方向にも事進むという事を伝えなければ、シビアな真剣勝負というリーグ戦の醍醐味がなくなってしまうので。
その意味では僕はサトシゲッコウガとメガリザードンXのバトル以外の面白そうな部分に、キリキザンとヌメルゴンのバトルを推したいと思っています。
コメントでも書かれていましたが、ヌメルゴンは守るタイプですのでハサミギロチンのスピードに動けないままやられてしまう可能性、というよりは防御力が関係なくなる瞬間というのがあると思うんですよ。
ですからその後であろうバトルに雨乞いの名残がある限りヌメルゴンが勝つ事になると思うので、サトシの戦略面での閃きを楽しみにしたいと思います。
そしてクライマックスは勿論サトシゲッコウガとメガリザードンXのバトルがあるわけですが…この辺りでアランの最強で凝り固まっている強さの部分を改めるような何かが起こると僕は考えています。
ただでさえ「Act Ⅳ」では狂気の塊だったアランが、サトシのバトルを通じてどんどん笑顔を取り戻していく…素晴らしい事ではありますがまだ足りません。
その「最強」に拘ることが結果的にどれだけ無意味なものか…サトシゲッコウガの真の形での活躍を見て、上手く絆を織り交ぜながらの大激戦を繰り広げて欲しい所です!
それこそ、このような場面においてもサトシはサトシ
ゲッコウガとここまで楽しくバトルすることが出来る…一心同体の部分も含めて見習う部分は見習って、恐らくフラダリに見捨てられるだろうと思っているので、フレア団編における二重スパイ的役割に持っていくためにも、マノンを安心させるような清々しい吹っ切れた笑顔を見せて欲しいと思っています!
研究所にいた頃のポケモンに対して笑顔で接していた時のアラン…あの姿こそが純粋さ故のアランの本質だと思っているので。
と、いうわけで一通り書きましたので、ここでこの記事を終わりたいと思います。
取り敢えずは前編は過不足なく完璧に近い形で描写してくれたので、この調子で後半も、アランがサトシとのバトルから感じる絆の部分や「最強」の否定などを見出せるような最高のバトルを期待したい所です!
次回はメタ的な目線からサトシがアランにこのバトルにて勝って優勝する、と考える僕の考察の根拠を書いていきたいと少しではありますが思います。
お楽しみに。

コメント
コメント一覧 (12)
しかし一回の勝負の中から得られた経験や、例え負けたとしてもその中から「なぜ自分達は負けたのか」と考える事ができ、時として「無数の勝利」よりも大切な事を教えてくれる事もあります。
そしてそういう人は次の勝負の為に「勝って兜の緒を締めよ」という気持ちを持ってそれ以降も勝負に臨める強い人になれる可能性もあり、自然と「精神的な強さ」を得ることにも繋がると思います。
テニスの世界ランク1位「ノバク・ジョコビッチ」がその典型です。
今でこそ絶対王者である彼も、かつては敗北や挫折という苦汁を数多く味わい続けてました。
その中で己の心と体の弱さと向き合い、今の圧倒的な技量とそれを実現させる「極めて強靭なメンタル」を手に入れたからこそ「絶対王者」として君臨出来たと言われてます。
アニポケではサトシが、無印から今に至る一連の旅の中でそれに匹敵する強い精神力を得たと思っています。
そう考えると今のアランは「最強になれ」とフラダリから諭され、Act4の経験から「何かを救う為には『最強』にならなければならない」という感情がピークに達した状態でストップしてる様に思えます。
恐らく「一回の敗北」で全てが崩れ去ってしまう程に心が脆くなってしまってるでしょう。
負けの屈辱や挫折を知らないままに圧倒的な強さを得ると、その力を操る「精神力」の方が成長しないので、格下相手はともかくとして、同等かそれ以上の実力者と相対すると、ボロは出るでしょう。
その意味でも今週の話は極めて重要になると思います。
鉄というのは丈夫なほど欠けやすく、柔らかいほど欠けづらい代物なんです。身近なものに例えると、包丁の刃は欠けますけど、鉄のスプーンは曲がりますが欠けませんよね。
アランはその包丁、サトシはスプーンのような存在なんです。強さを一方的に求め脆くなっていくアランと、柔軟な発想と共に自由に戦うサトシ、といった具合に。
アランは背負い過ぎな上に求めすぎなんですよね。自分が何とかしなければいけないという気持ちが、彼をここまで脆くさせたように思えます。
サトシもゲッコウガの一件でそうなり、セレナの言葉で目覚めて克服しました。この有無が今回の決勝に大きく影響していますね。マノンを悪く言う訳ではありませんが、マノンにはそれだけの影響を与えられないのでしょう。
だからこそ、力押しの中でサトシも粗を見つけ、相手の戦い方に対応できているのだと思います。
特にマニューラとルチャブルですね。あれはルチャブルの性分を理解し、マニューラの一方的な攻撃を見たからこそ、それを利用できたのでしょう。
咄嗟の判断、からめ手、相手の本質の利用。これらはサトシにできてアランにできない事でしょうね。リザードンをあのタイミングで投入した辺り、一気に決着をつけようとするアランの一種の乱暴さが見えましたし。
サトシ達も「このタイミングで来るのか」と言っていた辺り、最後に出ると踏んでいたのでしょう。その方がリザードンの体力を温存できますからね。
なのに出した。一刻も早く相手を倒したい気持ちが見て取れます。これも粗だと思いますね。
第一印象はアランの方が大人びているようで、意外とサトシの方が出来る事が多いんですよね。この先、どうなるでしょう。
これまでアランは最強になるため、自分が無駄だと思うことは全て切り捨ててきました。強くなることによって、己の想いを成し遂げる、そのためには余計な回り道は一切しない、そんな思いでここまで強くなっていった。
この点が「無駄なことなんて一つもない」と考え、全てを自分の糧として成長していくサトシとは対極的なんですよね。こうして書いてみると、一見無駄を省いたアランの方が強くなる気がしますが、これまでのサトシの旅を見てきた自分にとっては、どちらが強くなるかは言わずもがなですね。
だからこそ、サトシとのバトルを経てアランがどう変わっていくのかが今後の見所になっていくのかなと思っています。
アランはマノンに笑顔を取り戻したがってますが、自分としてはアランにも本当の笑顔を取り戻してほしいと願っています。
尤も、シンオウリーグの最後もシリーズ全体のテーマと調和しているとは言えないと思うので、何が起こるかはわかりませんが。
(イッシュリーグの最後は、ある意味でBWシリーズと整合していると思います)
挫折や敗北を積み重ねた先に大きい勝利が生まれるとは言ったものですよね、その辺りをきちんとした形で証明したのがサトシのこの快進撃だと思います。
どこかしらでボロが出るのがアランのバトルだと思っているので、その辺りを絶妙な形で書く事ができればコンセプト的にもいいのではないかと僕は思っています。
少しでも楽にしてあげられれば話は別なのかもしれませんね、アランの場合は背負っているものが多すぎる、という見方も正しいのかもしれません。
その辺りをサトシがどのようなバトルの中でこなして、最後のメガリザードンXとサトシゲッコウガのバトルに持っていくか…楽しみにしたいと思います。
呪いという例えは適切かもしれませんね、だからこそあったアランの精神的余裕のなさと言えるのかもしれません。
アランの本当の笑顔は…フレア団編が終わった後か、それともこのバトルが終わった後かになりそうですね。
大丈夫だと思いますよ、シンオウリーグはシンジのバトルで一通りのコンセプトは回収できていた中でのあのタクト戦なので。
今回のアラン戦は根幹に関わってきている事ですから、そう簡単に覆される事ないと思っています。
しかし勝負に油断は禁物、快進撃の隙を縫って有効打を打ち込まれると立て直すのに時間がかかります、それは両者に言えることでしょう。
サトシがアランに与えたものが、結果としてフラダリの野望を打ち砕くに至れば、これほど強いカタルシスもそうは無いでしょう。
ただ、ここに至るまでにもアランが精神的に成長できるチャンスはあったはずなんですよ。具体的に言えば、Act.1でズミさんに負けたときと、記事にも書いてあるサトシゲッコウガに負けかけたときです。しかしそのいずれでも、アランはそのチャンスに気づくどころか目を背けているように思ったんです。と言うのも、アランは前者のときは「四天王には及ばないか」といい、後者のときは「あんな見たことない力自体が異常だ」と言っていました。あれは取りようによっては、こういう理由だから負けても仕方ないという言い訳のようにも私には聞こえたんですよ。
それができないほどにフラダリの言葉に縛られているのだとすれば、かなりの策士ですよね、彼も。その呪縛をサトシが打ち破れるかどうかも、明日の醍醐味になりそうですね。
フラダリにとってはアランは手段でしかないと思いますから、現段階でサトシに向いている今となってはアランは多勢に無勢と言えるでしょう。
快進撃のサトシもどう動くのか、というのが楽しみな所です。
サトシがこの後捕らえられると考えるとアランに活躍をしてもらうほかないわけです。
ですからサトシとのバトルで少しでも辛い状況から解放される事を願うばかりです。