フレア団編開幕!壊滅状態の鬱が今始まる…

と、いうわけで始まりますねフレア団編が…
取り敢えずは壊滅の度合いと、フラダリの主張などのフレア団編の鬱の土台作りがここで行われる訳ですが…さて、どうなるでしょうか?

それでは続きから感想です!

XY第132話(XY&Z第39話)「襲撃フレア団!プリズムタワーのジガルデ!!」
脚本:冨岡淳広/絵コンテ:尼野浩正/演出:吉村文宏/作画監督:小山知洋,青木一紀,中村路之将,内田裕,篠原隆

ミアレが壊滅していき、我が物顔であり続けるフレア団…世界を変えるという狂ったフラダリの考え方にみんなはどう立ち向かうのでしょうか…?

と、いうわけで開幕にして既にミアレが凄い事になってましたね…
避難に次ぐ避難でショータやティエルノ達がポケモンセンターにて避難活動をしていく中で、モニターに映し出されたフラダリの「選民思想からの破壊宣言」…もう言っていることが訳がわからなくなるレベルで狂ってました…
憎しみが憎しみを生んで、争いを生むから全てを壊そう…というのはある種デスノートの月並みの何かを感じました。

そして当のZ-2は無言状態でZ-1に攻撃するばかり…もはや憎しみから言葉を発さなくなったフラダリの機械と化している感じがまた生き物然としてないんですよね…
そしてシンクロ故に所在が分かるユリーカや、プリズムタワーに向かいたいシトロン達の覚悟…XYパーティは本当に強くなったと感じるばかりです。

それに引き換えに、自分のやろうとしていることを否定されて捕まるサトシに対しても何もしなかったアランの行き場のない感じですよ…
最早自分の意志をマノンを守る以外はフラダリに掌握されているのが情けない形で伝わってきました…
この事からも、最早一体どっちが大人なんだか…と、ポケモンリーグの優勝が決して立場的に意味を持たない感じを出してくれたのは良かったと思います。
さて、プニちゃんとZ-2が向き合ってバトルをする事になってしまった中で、理性的に果たして今後進めていけるのでしょうか?
フレア団編はまだ始まったばかりです…

と、いうわけで一つ一つの感想に行きます。

話は、奇妙な触手がミアレ中を侵食していく中、アランがサトシと共に外に出て状況を確認しようとする所から始まります。
その時にサトシがアランにマノンがアランの為に応援に来てくれた事を明かします。
確かにマノンからはアランには黙っていてほしい旨を伝えられてはいました。
ですがこの非常事態にアランにとってマノンがどこにいるか、というのは「大事な人」だからこそかなり知りたい事としてあるはずです。
だからこそサトシは、アランの為にと伝えてあげたんですね。
本当にサトシの姿というのはアランの事をきちんと思いやっている意味で大人だな、と思わされました。

それに対してアランの場合はその応援に対して「余計な事を…」と思ってしまっていました…
アランにとってはマノンは「大事な人」であるというのはサトシとの会話の中で分かります。
ですが、自分が強くなる上で、バトルしている姿というのはそう簡単にマノンに見せられるものではなかった、ということでしょう。

もしかしたら自分が負けてしまう姿や、バトル中なのにも関わらず楽しそうな姿を見せず、いつもクールなままでいたい、守る存在でありたいと思った部分もあるのかもしれませんね…そんな事をした所でマノンを守る事は到底無理な話ですが。
結果として、マノンが見たかったアランの色んな側面というのを意図的に隠していますし、現在こうなってますし。
そんなアランの為にマノンを探す手伝いをしてなあげるサトシというのは…どこまでも近くにいる人の事を考え、行動するのだな、と感じるばかりです。

と、いうわけでカロスリーグのスタジアムから出た所で、サトシ、アランはXYパーティと合流する事になります!
外にまで通じている奇妙な触手をいつもの遠くからのアングルで見ると、相当な違和感でもって映りますね…
この状況の深刻さと破壊の感じを生み出しているのが…アランが説明してくれたプリズムタワーの赤いジガルデでした。

フラダリに「人間の憎悪」を植え付けられて、監視者としての使命に取り憑かれたかのように今回の触手を生み出している張本人…
それがミアレシティの中心であるプリズムタワーにいる…これがもたらすインパクトというのは想像を絶するものがあるのは分かる所でしょう。
恐らくジュンサーさんが話しているであろう放送にはプリズムタワーから離れるように避難するように伝えられているこの状況も、最早異常事態というよりは災害に近い形であるというのも、フレア団開幕にはあまりにも大きいものがあると考えることが出来ます。
それだけ、奇妙な触手というのは異色なものなんですよ…

そしてその中でプニちゃんはZ-2への応えない問いかけに違和感を感じて、触手をくぐり抜けながらプリズムタワーに向かっていました!
最早久々に何も言わずにユリーカから離れたプニちゃんではありますが、ここでも日常の中に必ずプニちゃんは馴染む形でいたのだな…という絆を知ったその姿を逆説的に感じるばかりですね。
あれだけ自分の力を強くして人は信頼していなかったぶにちゃんが、今ではこうして絆を知り、サトシ達のところで馴染みながら違和感を感じてプリズムタワーに向かおうとしている…
同種なのに何故こうも違ってしまったのか…と思わずに入られません。

そしてさらに急ぐ為にと人目もはばからずプニちゃんは10%フォルムへと変化する事になりました!
ここでのポイントは異常事態とはいえ、人目のある所で目立つ形で変化し、Z-2の為にと急ぐ事を選んだということです。
ジガルデはその性質上、人目のない所で監視者としてあり続けたポケモンです。
なので無闇矢鱈にこのフォルムを変えることはありません…その事はサトシ達が10%フォルムを見たのは1回しかない、という事からもわかります。
ですが避難する人々が見ている中でもZ-2に応えてもらう為に近くに向かう…というのは、自分を守る為に変化してきたというむかしのプニちゃんからは想像もできない所です。
迷いの森回でもゲッコウガの為に変化してはいましたが、このように公の場で、となると殻を破った所はあるのだな、と感じる所でした。

そしてユリーカはプニちゃんがプリズムタワーに向かっていくのを感じ取り、そのままそこに向かう事になります!
ずっと一緒にいてきたからこそ、プニちゃんが苦しんでいる時には感じ取って「プニちゃんのうた」で励ましてあげたり、抱きしめてあげたりしていました。
だからこそいる場所も空気感で分かってしまうのでしょうね…そのシンクロさはカルネやコルニに通じる所ではあります。
もうその時点でユリーカはもしもジガルデがメガシンカするのであればきっと成功する、と捉えることができる程、絆はちゃんと持っていると感じられるわけです。
正にユリーカにとってプニちゃんは危険な目に合わせてしまった時には涙する程かけがえのないものになった、という事ですね。美しい限りです…

とはいえ、1人で行かせるのは危険なわけですから、サトシがシトロンとセレナにユリーカについていくように言います!
自分とアランはマノンを探しに向かうからこそ、二手に分かれる事で事の効率化を狙った、ということですね。
良く良く考えたら、ユリーカにとってシトロンは兄でセレナは姉的存在…あまり多過ぎて大所帯になってしまうと目立ってしまう分、という考え方なのかもしれません。
何にせよ、すぐさまそういう指示が取れるサトシの姿というのは、正しくリーダーとしてのあり方を表したと言っていいでしょう。

そんな状況において早速シトロンが、電波は強くないけれどもお互い連絡が取れるトランシーバーを発明品として作っていました!
そして二手に分かれての行動を安心してできることとなりました!
これさえあればお互いの立ち位置を把握しながら繋がりあって進むことができるわけですから、無事を確認し合える利点と絆をこういう形で感じることができるという意味でも象徴として良いものだと思いました。
こういう時のシトロンの頼もしさ溢れる「想定」の仕方というのは、発明家として成長した証でもあると思いますから。
電波が強くなかったとしても、正義の科学でXYパーティは繋がっているんです!

さて、そう絆を生み出したとしてもそう簡単には収まらない奇妙な触手…
カロスリーグ関係者が誘導しながらも脅威は続きますが、ショータのジュカインのリーフブレードや、カロス3人組の御三家トリオが触手を食い止めている間に避難を続けることができていました!
なるほど!ここで負けてしまいながらも自分のバトルを見直してきたショータ達が避難のサポートをしてくれますか!
確かにXYパーティのようにショータ達は選ばれた存在ではありませんから、直接フレア団の野望を阻止する立場にはありません。
ですがそういう形でなくても自分達には出来ることがある!その事をショータ達は最高の形で実現してくれました!

冨岡さんはモブの逃げ惑う人達もきちんと描いて脅威性を出していますから、こういう人達を助ける手立てを作る人達も必要なわけです。
その枠を強くなったショータが担ってくれる事が…こちらとしても何よりの幸せだと感じますね。
なるほど、この為のお使い回か、と感じた程でしたから。

そしてプラターヌ博士も避難誘導しながらも奇妙な触手に襲われ続け、その時にゴジカから言われていた予言の内容を思い出すことになりました!
緑の炎を呑み込まれ、その渦の中で大きな役割を果たすと…
もうミアレ全体が触手で覆われ、あらゆる建物が壊れて最早壊滅的な状態にあります。
この事こそが憎悪に満ちたヤケに近い気持ちの中で燃え上がる感情をぶつける炎をメタファー持ってきた辺り、だと思うとZ-2の恐ろしさが良く分かる所です…
そしてその中で大きな役割を果たすとされたサトシ達…大きな役割の一つを完全な形で担っているプラターヌ博士は、果たしてサトシ達を見つけて何を伝えるのか…その辺りも楽しみな所です!
ゴジカが予言を述べる中で、いよいよフレア団編が始まったのだな、と流れの中で感じましたから。

さて、カルネが自主的な形で触手から避難者を守りながらジュンサーさんと避難状況を協議する中で、ロケット団もその触手の危機に晒されていました。
カルネのチャンピオンとしての姿は決してバトルが強いから、というものではなく人々が惹きつけられるだけの人物だからこそ存在感を出しているという理想的な存在です。
だからこそ危機に晒されているのがたった1人の人間だったとしても、サーナイトの技で助けてあげたというわけです。
一言で言えば人格者と言えるわけですが…この手腕をどのような形で今後示してくれるか…楽しみな所です。

そしてロケット団の方もいつものように結構慌てながらも、自然物ではない事に気付いているなど、結構な洞察力を見せてくれたのは嬉しかったですね。
そのためか、ロケット団はこの後思わぬ形で活躍する事になりますが、僕が一番のファインプレーだと思っている活躍がこれ、と言えるほど、相当ロケット団は有能と言えるでしょう。
そしてこの回で何よりも意外だったのは、パキラがこの状況を見てフラダリが何かしらを速まったのを察したかのように少し驚いていた所でした。
ある意味フレア団のナンバー2の立ち位置にいるパキラがこの触手の状況に驚いている…割と喜ぶと思っていただけに結構驚いてしまいました。
これは結構、フレア団編において大きなポイントになりそうです…もしかしたら面白いものが見られると思うので。

と、いうわけで多くの危機を乗り越えてサトシとアランは高台にいるマノンの所にたどり着くことができていました!
これでやっとこさの再会…となるかと思いきや、その寸前で奇妙な触手に阻まれ、リザードンとピカチュウがいくら攻撃しても触手は触れるばかりでした!
この意地でもマノンに近づかせる事なくアランに守らせないこの仕打ち…これもアランが集めたメガシンカエネルギーがZ-2を苦しめた結果でもありますから、アランのした事がマノンを遠ざけ、傷つける事になったメタファーだと僕は思いました。
遠ざけた結果がこれだ、とも言えますから。

そしてパキラの方は取材を放棄して大事な用事を思い出した、と言い恐らくフレア団のいるプリズムタワーに向かって行きました…
あそこまでカロスリーグでは熱心に取材していたパキラが、この状況を取材する事なくプリズムタワーに向かってしまったこの状況…どれだけパキラの中に動揺が広がっているかが良く分かりますね。
これはフラダリのやろうとしている事に対して過剰すぎると思っているのか、それとも時期の早さに驚いているだけか…詳しい所は後々明らかになるでしょう。
ですがロケット団達が半ば怒っている状況になるほどパキラらしくない姿があった…その事は確かです。

ですがそんな状況でも自分のできることをしようと、自分の持っているカメラで悲惨な状況を映し、ムサシがムサモトとしてリポーターとなる事によって、混乱している現状をまとめ上げる事に成功したんです!
これが相当なファインプレーでして、現状は相当混乱していて、マスコミもカロスリーグの後のこの出来事ですから直ぐさま報道できるほど混乱の熱は収まっていません。

ですがロケット団が冷静になり、この現状をリポートという形で伝えた事によって、今自分達が置かれている状況を確かな情報として受け取る事ができるんです。
壊れる車、倒壊していく建物…見るのは辛いものもありますが、ありのままを偽りなく伝えてくれる事は本当に大事な事です。
それをロケット団がやった事が、林原さんの声の良さもあって凄く良くあっているのが素晴らしいと思った所です。
ちなみにこの時に家庭や学校がテレビを見る中で映った辺りが、相当リアルな形でこのフレア団編の「災害」を描こうとしているな、とプラズマ団の例の回のリベンジを完全な形で果たそうとしている冨岡さんの凄さを感じた次第です。

そして触手を切りに切りまくっていたアランとサトシの前に、最早懐かしいレベルであるコレアが姿を表しました!
そしてアランがフラダリの同僚的立ち位置である事、マノンはフレア団が保護に行っている事、そしてアランはフラダリが呼び、捕まえたいのはサトシである事を説明してくれました。
この状況を作り出した元凶であるフラダリの同僚的立ち位置のアラン…最初はどういう事だ、と言っていたアランも、明かされていく内に何も言えなくなって顔がこわばるばかり…
この事が完全にフラダリの操り人形になってしまっている証でしょう。

サトシから色々問われたとしても何も答えずに、純粋にバトルを楽しんでいた節のあるサトシに知られた、という意味で「最強」から無意識に抜け出せない自分を出してしまった…
もしかしたら、言葉に出してしまったのなら間違いなく自分が行き場を失ってしまうという自己防衛の意識はあったのかもしれませんね…
こんな状況を引き起こしたのは間違いなくフラダリであり、もしも全く平和になっていないこの状況に自分が加担してしまった負い目も感じているのなら…無視しようとアランの手を引っ張るサトシを振り払ったのは操り人形としてだけなく気持ちが追いついていないと捉える事ができるのかもしれません。

ここで自分が逃げてしまったのなら、自分自身を否定する事と同じですし、動いてしまえばその葛藤の気持ちを自ら認めてしまう事になる…
複雑な感情ではありますが、どちらにしろこの事によってサトシが怪しい光で捕まってしまった事を考えると、手を下していないとはいえアランの感情は罪深いものになってしまったという事ができるでしょう。
そう考えると、やはりアランには抱えている問題が相当大きいですよね…サトシが捕まえられた時に何も出来ずに悔しそうに立ち尽くしていたわけですから。

そしてサトシの方もコレアの馬鹿にしたような口振りから最悪な形で捕まってしまったのは、アランのせいでもありながらキツいものがありますよね…(上手くフレア団に嫌な気持ちを向かせているのも流石です)
特にピカチュウが混乱で厳しい事になりながらも抗い、最終的にはどちらもやられてしまったという鬱な部分も含みますから、状況は劣勢と言えるでしょう。
アランのためとサトシが考えてきた事が、結果として足元をすくわれる事になったのも、ある種フラダリの思惑通りだったのかもしれませんし。(人間助けようとするとロクな事にならない、という表れの意味で)

そんな中でフラダリが電波をジャックして、全世界に自分の考えをこのような始まりで言おうとしている所で、Aパートは終わります。

「我々はこの世界を、美しく変えるものである!」

勿論「我々」とはフレア団の事ですが…この状況がどう美しいのかをこちらとしては理解できなかったとしても、次のBパートでゆっくり説明してくれるので、ある種楽しみにしていてください。
相当歪み、狂っているフラダリの思想が待っていますから…(後、ショータ達がポケモンセンターに避難した人々にタオルや救援物資を渡している辺りが避難しているリアルさと、連携の素晴らしさを感じた所でした)