さてさてお待たせしました!スペシャルの話の前編の方の一つ一つの感想の前編となります!
それでは続きからどうぞ!
それでは続きからどうぞ!
XY第135話(XY&Z第42話)「進撃する巨石!カロス防衛線!!」
脚本:冨岡淳広/絵コンテ:樋口香里/演出:仲野良/作画監督:緒方厚,小山知洋/作画監督補佐:中矢利子,山本真理子,西村広,志村泉/巨石ジガルデデザイン:西谷泰史,大橋藍人
さて、話はメガギャラドスに向かって電光石火で攻め、その隙を狙ってのリザードンのドラゴンクローとゲッコウガの居合切りの合わせ技で完全に怯ませ、10万ボルトで打ち破る事によってフラダリのポケモンを仕留めた所から始まります!
ここは結構短めに来ましたね、それぞれのしてきた事が結実してサトシ達の方に運気が向いてきたという証を、この部分に託したのでしょう。
ある意味みんなの思いを背負ってのこのバトルの結末…短めではありましたが意味があったように感じました。
そしてアランが「凶暴さと闘争本能は、ここに敗れた」と言った所はそのまま、アランがサトシの言った明日への道を信じた事でフラダリの道そのものを否定した事を表していると思います。
サトシの思いを横で聞いていたからこそ、自分の考えを正す時間が与えられ、ここにサトシと共にフラダリを倒すという役回りを持つ事を「許された」のでしょう。
それでも最後はピカチュウが決めた辺りは、メガギャラドスのタイプ的な意味でも、サトシゲッコウガとは違う中でのサトシとのパートナーとしての絆を見出してくれた良い例だったと感じました。
だからこそ、サトシがフラダリというカロスリーグの時のアランと同じ状況の人物を倒したという、ある種のカロスリーグのリベンジを果たせたとも言えそうですし。
ですがフラダリはこう言い残して、プリズムタワーから自ら身を投げる形を取りました…
「こんな事で…私の望みは潰えない…
私が世界を変えるのだ!」
ここでサトシ達に自分自身が負けた事で、自分の計画が全て壊れるわけでは無い…
だからこそこうして身から投げ、「逃げる」という形でこの状態からの再起を図ろうとしている、という事なのでしょう。
世界を破壊しようとするその執念というのは、ミクロ的な「自分自身の負け」というスケールから逃げ、マクロ的な「全体を通じての世界の破壊」に繋げようとせんとするフラダリの傲慢さをそのまま表したものと言えましょう。
純粋な強さの中に溺れ、身を投げる事で最早「人間としての部分」を失った形となったフラダリは、今後どのような道を歩む事になるのでしょうか…
そしてそんなフラダリであっても、ゲッコウガの舌でもって助けようとしたサトシの姿というのは、やはりどこまでも優しい絆側としての姿だったなと感じましたね。
確かに今のフラダリは何かしらを企んでいるのかもしれない、ここで終わらないかもしれない状況にあります。
ですがその中でも誰かを助けるのに理由を作る事なく今まで生きてきたサトシの事です、ここで完全に身を滅ぼすまでフラダリを追い詰めるような事はしないわけです。
そこから助け出す事で手を差し伸べる姿は、はたから見たら「甘い」と言われる事になってしまうのかもしれませんが、それでも今までのサトシを見てきたら上の行動に辿り着くのは、アニポケXYのサトシを見てきた方なら分かるはずです。
それでもフラダリに届かない様子というのはそのまま、そんな救いの手を完全に拒絶して破壊しか考えなくなったフラダリの哀れな姿を表しているようにも見え、パキラが落ちていく姿に膝を落とした理由もそこにあるように感じましたね。
この一連の回では詳しく描かれていませんが、フラダリの世界を平和に、という考えにはどこまでもついていく姿勢をパキラ見せていたと思うんです。
そんなフラダリの姿がこんな形で狂気に染まって落ちていったわけですから…以前のフラダリと完全にかけ離れたと思ってしまったのかもしれません。
フラダリの落ちていく…いや、"堕ちていく"姿は、この先の非人道的な展開に「世界を滅ぼす」意味で大きく描かれる事になります。
さて、そんなフラダリが堕ちた中で、シトロンの作った端末にセレナから電話が入ります。
その内容は自分達はハリさんを救出してプラターヌ博士とマノン、ダイゴさんと一緒である事、
そして自分達は大丈夫だからミアレジムにいるシトロンの所に行ってあげてというものでした。
恐らく何とかして失意の中での自分のした事をセレナに伝えたのでしょう、サトシがきちんと自分の使命を果たしている事を信じて…
その内容があまりに残酷な事であっても、事実として受け止めてセレナに話したというのは、それもシトロンの強さだと僕は思いましたね。
そしてその事を心配して、自分の無事を知らせた上でシトロンの所に行くように言うところもまた、余計な心配をかけさせない中でしてあげられる事をするように後押ししたように感じ、それもまたセレナの成長ですしシトロンへの配慮だったのかな、と感じました。
ですがフラダリラボのエレベーターが下に降りた際にセレナ達の前にあったのは、赤く光った巨石の姿でした…
この前には、フラダリが落ちていく際に巨石が映り込んだシーンがありました。
その事から考えると…自分の計画の一端である本物のジガルデが出来る範囲内を超えたときに、自分自らの手で巨石に何らかのシステムを作動させるように作ったのだと思います。
この関係の話は次の話にてメカニズムは明らかになるのですが…要するにここらからフレア団の計画ではなく"フラダリの計画"になった、つまりはフレア団の人間に見切りをつけたという事になります。
そうなると…どこまでも独善的で傲慢な態度だな、と思いますね。
結局はフレア団の事も使えなくなる可能性を見越していたという事で、信じていなかった事になりますから。
さて、一方でハリさん救出のために足止めしていたロケット団は、コレアといつのまにか加わっていたモミジとの勝負に、何とソーナンスのミラーコート一発で勝利を収めていました!
流石はカウンターとミラーコートを自分で見分けて撃つ事ができるチート…技の力が強いのであればこういう形で跳ね返せばいいと考えたわけですね。
正に、「自分の純粋な強さに溺れる」とはこの事です、上手い事ロケット団が教えてくれたように感じました。
そしてこの一連の回の中で唯一のギャグ要素である「コジロウ、糸を吐く」は面白かったですね(笑)
まあ、バズーカから網を出してコレア達を閉じ込めた時に指示した言葉ですが、上手い形でロケット団のコメディリリーフとしての役割を入れ込み、ムサシのキャラを立たせた意味で良かったと思います。
ここだけで相当癒されましたし。
とはいえ、こういう形でフレア団へのリベンジを果たす事が出来たロケット団は、「フレア団、召し捕ったり」という言葉からもスッキリした感じになったのではないでしょうか。
しかしまあ、女科学者4人の無様な姿は、因果応報としか言いようがないですね。
と、いうわけで女科学者は全員仕留めたところで、ダイゴさんが巨石の前のモニターにて巨石の実験に関する情報を調べていましたが、ハリさんの画面が出た瞬間に巨石が暴走を始め、ハリさんをも呑み込んでしまいました!
このタイミングで巨石が動き出すというのは、やはり意図された流れでしかないでしょうし、こうして巨石とハリさんを研究していたという事は、ハリさんが昏睡状態に偶然なった時から別段階で研究を進めていた事になります。
それだけ必死になって別手段を作っていた事からも信用していなかった感はありますし、ここにて本格的に「最強メガシンカ」と本編が繋がったな、と感じたところでした。
純粋な力の根源である巨石がハリさんを原動力に動き出したところもまた、「最強」の最悪な形を見た気がしますし。
この事はダイゴさんの「巨石そのものが力なんです」という言葉からも分かる話です。最強になる事は行き過ぎるとここまで恐ろしい事なんですよ…
そしてフラダリラボも同時に崩れた事によってフレア団の下っ端達とロケット団は逃げる事になるのですが、そんな状況下でもロケット団は報道という形で視聴者に情報を届けようとヘリに乗るわけです!
ロケット団といえども、ただ自分のしたいフレア団撃退をした所で収まるわけではありません。
自分達が有意義に世界征服を出来る平和な環境を作る事こそが、自分達の望む事であり世界を救う事に繋がるんです。
だからこそ視聴者に今の現状を届け、「何も分からないという不安」をなくす事に尽力する…素晴らしいではないですか!
「あたし達がやらなきゃ誰がやる!」
「世界は真実を待ってる!」
「世界にこの危機伝えなきゃ!」
「世界に情報届けなきゃ!」
「愛と真実の報道を貫く!」
「ラブリーチャーミーなテレビマン」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「生中継でつたえる、ロケット団の2人には!」
「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
「ニャーんてニャ!」「ソーナンス!」
この真の意味での世界の平和に向かって突き進むロケット団の報道魂の中の素晴らしさ!流石だと思いましたね!
正にこの変型名乗りの中にロケット団の考えの全てが描かれたと思いますから!
そしてこの巨石がジガルデの形となって動き出した形、通称巨石ジガルデが起動した事によって、ゴジカは日時計が赤く光る事で怯えている事を表していました!
やはり、巨石ジガルデの目的は日時計である事がここで明かされましたね…
ここまでして純粋な力の権化である巨石に怯えるのには何かしらの意味があるに違いない…そのメカニズムは後々分かる事になります。
ちなみに巨石ジガルデのキャラデザは西谷さんと大橋藍人さんが務められたという事で…次世代を担うであろう2人がここまで禍々しさに溢れる巨石ジガルデを上手く描いてくれた事に感慨すら覚えますね!
さて、アランとサトシはシトロンの所に向かうわけですが…そこにあったのは壊れたシトロイドと、そこに座るシトロンの姿でした…
その姿に悲しそうに横を向き、シトロンに慎重に聞いていく所は配慮している部分もあるのだろうな、と感じた所ではありました。
それでもシトロンは「彼のお陰です」と一言で済ませた辺りが…これだけで全てを物語っている感じを出していて視聴者的にも端的だったと思いますね。
しかも何もしてやれなかったから、直してみせることでその恩を少しでも届けるというシトロンの気持ちは痛いほど良く分かりますよ…
元はと言えばシトロンの発明の時間を作るための我儘で作られたロボットで、ジムを任せっきりにして一時期は嫌われるレベルにまでにしてしまった事もありました。
それでもシトロイドは、シトロンは世界を平和にできると信じて自分の身を挺してシャットダウンに協力してくれました。
だからこそ、一度死んだシトロイドへの恩は直すことで返す…たとえ小さなことでもしてあげることをしようと決めるシトロンの姿は、悲しみに暮れながらも強いと感じた次第です。
そんな中でサトシの端末にセレナとプラターヌ博士から、巨石ジガルデがハリさんを取り込んでどこかへ移動しているから、バシャーモ仮面と共に気をつけてこちらに向かうように指示が入りました!
やはり巨石は移動をし続けていました…
ここからどのようにして日時計に向かい、そして何を引き起こそうとしているのか…謎は尽きるばかりですが、世界を救う為にも戦いはまだ終わっていないとシトロンが明日を取り戻す為に立ち上がった所は良かったですね!
そうです、明日が戻らないとシトロイドを直すチャンスすら与えてもらえないまま終わってしまいます。
それを防ぐ為にも、今ここで諦めずに前を向くことが大事なんです!
そんなシトロンの強さを、シトロイドをミアレジムに置いたままにする事で成し遂げたのが、「喪失の中の絆」の終着点なのだと感じました。
一方その頃、プニちゃんはZ-2が倒れている場所まで行き、近くに行こうとしていました。
そんな中でもユリーカは「プニちゃんのお友達だよね?」ときちんと好意的に接していたのが、分け隔てなくどんなポケモンとも接するユリーカの凄さが出たな、と思った次第です。
それでもZ-2はプニちゃんに近づこうともせずにこの惨状から人間のしてきたことの愚かさを語ることとなります。
…でも元はと言えば殆ど君がやった事じゃあ…という野暮な突っ込みは置いておきまして(正確には洗脳された部分もありましたし)、それでもプニちゃんは「まだ諦めていないからだ」と人間の可能性を信じることを口にします。
同族のZ-2に言われたことであっても全く動じる事なくユリーカ達と旅をしてきた中での経験を口にする…プニちゃんも色んな経験を積んできたのだなと思える瞬間だと思います。
「余はこの娘達と旅に出て、たくさんの物をこの目で見てきた。
助け合い、努力し、喜び、信じ、目指し、進み、
そして決して諦めないこの者達と…」
これ全部、XY&Z編の中でサトシ達XYパーティがしてきた事なんですよね。
しかもその中にゲストキャラクターの役回りも見えてきたりして…そんな視野狭窄的な形ではなく、旅という形を通して色んな世界観を見てきたからこそ、プニちゃんのこの言葉は活きるというわけです。
これも成長、と捉えてもいいでしょうね。
…しかし、ここで書くのも変なのですが、コアの姿のせいで妙に可愛く見えるんですよね、この睨み合いが(笑)
だからこそユリーカのできる事の範囲内にまでZ-2を置く事ができたのでしょうが。
とても洗脳されていた時には多少なりともの力がないとZ-2の説得は無理だったでしょうし。
だからこそユリーカの満面の笑顔の中でのこの言葉が、Z-2を多少なりとも惹きつけるものになったのかもしれません。
「ほらおいで、こわくないよ。
いっしょに行こう!」
「プニちゃんのともだちなら、わたしもともだち!
何もしないよ?こわくないよ?」
警戒心が相当強かったプニちゃんに対しても、何の隔たりもなく一緒に行く事を言ってくれたからこそ、徐々に心を開いて一緒に旅をするようになったわけです。
そんなプニちゃんに向けた言葉を、プニちゃんの友達なのなら、と自然とZ-2に向けた辺りがもう素晴らしいんですよね。
こんな有様にしたのは、プニちゃんを苦しめたのはある意味Z-2であるのに、です。
その純粋さ、無邪気さがどんなポケモンでも惹きつけるのでしょうね。
そして1話の時にもやってきたアゴのところをこちょこちょするのをZ-2にもやってのけていたのは面白かったです(笑)
そういえばプニちゃんは最初は今のZ-2のようにくすぐったそうにしてましたけど、中盤の頃は最早嬉しそうにしてましたね。
その言葉にプニちゃんがうんうんと頷いている所も、きちんとユリーカのポケモンしてるな、と微笑ましくなりました。
と、そんな時にパキラが用意したであろうヘリコプターにサトシ、アラン、シトロンが乗った状態でユリーカとプニちゃん、Z-2、そしてバシャーモ仮面も乗る事となりました。
流石はアナウンサー、ヘリの情報もしっかりキャッチした上でそれを見事にこなしていました。
それとも、プリズムタワーの作戦を知っていた部分もあって、把握していたのかという感じですが…いずれにしろ役に立つ事には変わりありません。
そしてプラターヌ博士とダイゴさんから、巨石ジガルデに関する情報が伝えられました!
それによると…
・巨石をスキャンした所、全体は物凄いエネルギーの塊で、エネルギー自体はジガルデと似ていた。
・その中心からハリさんの生体反応をキャッチした。
・フラダリラボのハリさんのデータによると、事故によってジガルデのエネルギーを体に溜め込んでいた事が示されていた。
・巨石はそのエネルギーを求めて、ハリさんを取り込んだ。
・しかもその巨石は更なるエネルギーを求め、日時計に向かって進んでいる。
・日時計は宇宙から飛来したと言われる巨大な結晶体。
・それが放つエネルギーは、メガシンカする時に放つエネルギーと同じエネルギーであると分かっている。
・もしも巨石と日時計が接触して融合すると、全世界を滅ぼすまでの力となり、この世界の終わりとなる。
最強の成れの果てが、これなわけです!
日時計の力というのはやはり相当強力なもので、その力を求めて巨石は動き続けています。
そんな欲望の先に見えるのがこの世の終わりであるとするのならば…最強は、概念を変えなければ死を迎えるのと同義になってしまうんです。
その事をフラダリは十分に知っていたからこそ、それに託してどうしても世界を破壊しようと企んだとこういうわけですね…
こんな純粋な力に求める事がどれだけ愚かな事か…明日をそんな身勝手な事で奪われる身にもなれ、という話ですよ。
それでもサトシは前を向いて、ハリさんを助けて巨石を止める事を明言してくれました!
「オレ達ならできる!」という頼もしい言葉を残して!
決して諦める事がなければ、物事は絶対に達成できるんです!
その事を色々な事を通じてサトシは知ってきたわけですから、どれだけその言葉に説得力があるかですよね!
そしてその上でサトシを信じて「待ってる!」と言うセレナの姿は、また俗っぽい言い方になると嫁っぽいなとは感じましたね。
サトセレ要素はここくらいでしたけど、この場面では丁度いいかな、と感じた所です。
その姿をZ-2はプニちゃんと仲良くポシェットの中に入っている中で感じたのは、プニちゃんの言葉を思い出して目を見張った、という所でしょうか。
そしてアランもまた、「ハリマロンは俺が必ず助け出す!」とマノンに約束していました!
今まで助ける助ける言っておきながら、直接的に助ける術をして来なかったアランが、サトシに感化を受けて直接的に助けると明言した所は、確実に成長した所だな、と思いましたね!
こちらからすれば遅過ぎな感じは否めないですが、でも手遅れではない分、これからのアランは良い活躍をしてくれるだろうな、と思う次第です!
と、いうわけで、ハリさんを助けようと総力戦が始まろうとした中で、Aパートは終わる事となります。
Bパートでは、総力戦の中で諦めずに立ち向かっていく姿、そしてジムリーダー達が頼もしい胸熱な形で来てくれる事となります!
お楽しみに!
脚本:冨岡淳広/絵コンテ:樋口香里/演出:仲野良/作画監督:緒方厚,小山知洋/作画監督補佐:中矢利子,山本真理子,西村広,志村泉/巨石ジガルデデザイン:西谷泰史,大橋藍人
さて、話はメガギャラドスに向かって電光石火で攻め、その隙を狙ってのリザードンのドラゴンクローとゲッコウガの居合切りの合わせ技で完全に怯ませ、10万ボルトで打ち破る事によってフラダリのポケモンを仕留めた所から始まります!
ここは結構短めに来ましたね、それぞれのしてきた事が結実してサトシ達の方に運気が向いてきたという証を、この部分に託したのでしょう。
ある意味みんなの思いを背負ってのこのバトルの結末…短めではありましたが意味があったように感じました。
そしてアランが「凶暴さと闘争本能は、ここに敗れた」と言った所はそのまま、アランがサトシの言った明日への道を信じた事でフラダリの道そのものを否定した事を表していると思います。
サトシの思いを横で聞いていたからこそ、自分の考えを正す時間が与えられ、ここにサトシと共にフラダリを倒すという役回りを持つ事を「許された」のでしょう。
それでも最後はピカチュウが決めた辺りは、メガギャラドスのタイプ的な意味でも、サトシゲッコウガとは違う中でのサトシとのパートナーとしての絆を見出してくれた良い例だったと感じました。
だからこそ、サトシがフラダリというカロスリーグの時のアランと同じ状況の人物を倒したという、ある種のカロスリーグのリベンジを果たせたとも言えそうですし。
ですがフラダリはこう言い残して、プリズムタワーから自ら身を投げる形を取りました…
「こんな事で…私の望みは潰えない…
私が世界を変えるのだ!」
ここでサトシ達に自分自身が負けた事で、自分の計画が全て壊れるわけでは無い…
だからこそこうして身から投げ、「逃げる」という形でこの状態からの再起を図ろうとしている、という事なのでしょう。
世界を破壊しようとするその執念というのは、ミクロ的な「自分自身の負け」というスケールから逃げ、マクロ的な「全体を通じての世界の破壊」に繋げようとせんとするフラダリの傲慢さをそのまま表したものと言えましょう。
純粋な強さの中に溺れ、身を投げる事で最早「人間としての部分」を失った形となったフラダリは、今後どのような道を歩む事になるのでしょうか…
そしてそんなフラダリであっても、ゲッコウガの舌でもって助けようとしたサトシの姿というのは、やはりどこまでも優しい絆側としての姿だったなと感じましたね。
確かに今のフラダリは何かしらを企んでいるのかもしれない、ここで終わらないかもしれない状況にあります。
ですがその中でも誰かを助けるのに理由を作る事なく今まで生きてきたサトシの事です、ここで完全に身を滅ぼすまでフラダリを追い詰めるような事はしないわけです。
そこから助け出す事で手を差し伸べる姿は、はたから見たら「甘い」と言われる事になってしまうのかもしれませんが、それでも今までのサトシを見てきたら上の行動に辿り着くのは、アニポケXYのサトシを見てきた方なら分かるはずです。
それでもフラダリに届かない様子というのはそのまま、そんな救いの手を完全に拒絶して破壊しか考えなくなったフラダリの哀れな姿を表しているようにも見え、パキラが落ちていく姿に膝を落とした理由もそこにあるように感じましたね。
この一連の回では詳しく描かれていませんが、フラダリの世界を平和に、という考えにはどこまでもついていく姿勢をパキラ見せていたと思うんです。
そんなフラダリの姿がこんな形で狂気に染まって落ちていったわけですから…以前のフラダリと完全にかけ離れたと思ってしまったのかもしれません。
フラダリの落ちていく…いや、"堕ちていく"姿は、この先の非人道的な展開に「世界を滅ぼす」意味で大きく描かれる事になります。
さて、そんなフラダリが堕ちた中で、シトロンの作った端末にセレナから電話が入ります。
その内容は自分達はハリさんを救出してプラターヌ博士とマノン、ダイゴさんと一緒である事、
そして自分達は大丈夫だからミアレジムにいるシトロンの所に行ってあげてというものでした。
恐らく何とかして失意の中での自分のした事をセレナに伝えたのでしょう、サトシがきちんと自分の使命を果たしている事を信じて…
その内容があまりに残酷な事であっても、事実として受け止めてセレナに話したというのは、それもシトロンの強さだと僕は思いましたね。
そしてその事を心配して、自分の無事を知らせた上でシトロンの所に行くように言うところもまた、余計な心配をかけさせない中でしてあげられる事をするように後押ししたように感じ、それもまたセレナの成長ですしシトロンへの配慮だったのかな、と感じました。
ですがフラダリラボのエレベーターが下に降りた際にセレナ達の前にあったのは、赤く光った巨石の姿でした…
この前には、フラダリが落ちていく際に巨石が映り込んだシーンがありました。
その事から考えると…自分の計画の一端である本物のジガルデが出来る範囲内を超えたときに、自分自らの手で巨石に何らかのシステムを作動させるように作ったのだと思います。
この関係の話は次の話にてメカニズムは明らかになるのですが…要するにここらからフレア団の計画ではなく"フラダリの計画"になった、つまりはフレア団の人間に見切りをつけたという事になります。
そうなると…どこまでも独善的で傲慢な態度だな、と思いますね。
結局はフレア団の事も使えなくなる可能性を見越していたという事で、信じていなかった事になりますから。
さて、一方でハリさん救出のために足止めしていたロケット団は、コレアといつのまにか加わっていたモミジとの勝負に、何とソーナンスのミラーコート一発で勝利を収めていました!
流石はカウンターとミラーコートを自分で見分けて撃つ事ができるチート…技の力が強いのであればこういう形で跳ね返せばいいと考えたわけですね。
正に、「自分の純粋な強さに溺れる」とはこの事です、上手い事ロケット団が教えてくれたように感じました。
そしてこの一連の回の中で唯一のギャグ要素である「コジロウ、糸を吐く」は面白かったですね(笑)
まあ、バズーカから網を出してコレア達を閉じ込めた時に指示した言葉ですが、上手い形でロケット団のコメディリリーフとしての役割を入れ込み、ムサシのキャラを立たせた意味で良かったと思います。
ここだけで相当癒されましたし。
とはいえ、こういう形でフレア団へのリベンジを果たす事が出来たロケット団は、「フレア団、召し捕ったり」という言葉からもスッキリした感じになったのではないでしょうか。
しかしまあ、女科学者4人の無様な姿は、因果応報としか言いようがないですね。
と、いうわけで女科学者は全員仕留めたところで、ダイゴさんが巨石の前のモニターにて巨石の実験に関する情報を調べていましたが、ハリさんの画面が出た瞬間に巨石が暴走を始め、ハリさんをも呑み込んでしまいました!
このタイミングで巨石が動き出すというのは、やはり意図された流れでしかないでしょうし、こうして巨石とハリさんを研究していたという事は、ハリさんが昏睡状態に偶然なった時から別段階で研究を進めていた事になります。
それだけ必死になって別手段を作っていた事からも信用していなかった感はありますし、ここにて本格的に「最強メガシンカ」と本編が繋がったな、と感じたところでした。
純粋な力の根源である巨石がハリさんを原動力に動き出したところもまた、「最強」の最悪な形を見た気がしますし。
この事はダイゴさんの「巨石そのものが力なんです」という言葉からも分かる話です。最強になる事は行き過ぎるとここまで恐ろしい事なんですよ…
そしてフラダリラボも同時に崩れた事によってフレア団の下っ端達とロケット団は逃げる事になるのですが、そんな状況下でもロケット団は報道という形で視聴者に情報を届けようとヘリに乗るわけです!
ロケット団といえども、ただ自分のしたいフレア団撃退をした所で収まるわけではありません。
自分達が有意義に世界征服を出来る平和な環境を作る事こそが、自分達の望む事であり世界を救う事に繋がるんです。
だからこそ視聴者に今の現状を届け、「何も分からないという不安」をなくす事に尽力する…素晴らしいではないですか!
「あたし達がやらなきゃ誰がやる!」
「世界は真実を待ってる!」
「世界にこの危機伝えなきゃ!」
「世界に情報届けなきゃ!」
「愛と真実の報道を貫く!」
「ラブリーチャーミーなテレビマン」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「生中継でつたえる、ロケット団の2人には!」
「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」
「ニャーんてニャ!」「ソーナンス!」
この真の意味での世界の平和に向かって突き進むロケット団の報道魂の中の素晴らしさ!流石だと思いましたね!
正にこの変型名乗りの中にロケット団の考えの全てが描かれたと思いますから!
そしてこの巨石がジガルデの形となって動き出した形、通称巨石ジガルデが起動した事によって、ゴジカは日時計が赤く光る事で怯えている事を表していました!
やはり、巨石ジガルデの目的は日時計である事がここで明かされましたね…
ここまでして純粋な力の権化である巨石に怯えるのには何かしらの意味があるに違いない…そのメカニズムは後々分かる事になります。
ちなみに巨石ジガルデのキャラデザは西谷さんと大橋藍人さんが務められたという事で…次世代を担うであろう2人がここまで禍々しさに溢れる巨石ジガルデを上手く描いてくれた事に感慨すら覚えますね!
さて、アランとサトシはシトロンの所に向かうわけですが…そこにあったのは壊れたシトロイドと、そこに座るシトロンの姿でした…
その姿に悲しそうに横を向き、シトロンに慎重に聞いていく所は配慮している部分もあるのだろうな、と感じた所ではありました。
それでもシトロンは「彼のお陰です」と一言で済ませた辺りが…これだけで全てを物語っている感じを出していて視聴者的にも端的だったと思いますね。
しかも何もしてやれなかったから、直してみせることでその恩を少しでも届けるというシトロンの気持ちは痛いほど良く分かりますよ…
元はと言えばシトロンの発明の時間を作るための我儘で作られたロボットで、ジムを任せっきりにして一時期は嫌われるレベルにまでにしてしまった事もありました。
それでもシトロイドは、シトロンは世界を平和にできると信じて自分の身を挺してシャットダウンに協力してくれました。
だからこそ、一度死んだシトロイドへの恩は直すことで返す…たとえ小さなことでもしてあげることをしようと決めるシトロンの姿は、悲しみに暮れながらも強いと感じた次第です。
そんな中でサトシの端末にセレナとプラターヌ博士から、巨石ジガルデがハリさんを取り込んでどこかへ移動しているから、バシャーモ仮面と共に気をつけてこちらに向かうように指示が入りました!
やはり巨石は移動をし続けていました…
ここからどのようにして日時計に向かい、そして何を引き起こそうとしているのか…謎は尽きるばかりですが、世界を救う為にも戦いはまだ終わっていないとシトロンが明日を取り戻す為に立ち上がった所は良かったですね!
そうです、明日が戻らないとシトロイドを直すチャンスすら与えてもらえないまま終わってしまいます。
それを防ぐ為にも、今ここで諦めずに前を向くことが大事なんです!
そんなシトロンの強さを、シトロイドをミアレジムに置いたままにする事で成し遂げたのが、「喪失の中の絆」の終着点なのだと感じました。
一方その頃、プニちゃんはZ-2が倒れている場所まで行き、近くに行こうとしていました。
そんな中でもユリーカは「プニちゃんのお友達だよね?」ときちんと好意的に接していたのが、分け隔てなくどんなポケモンとも接するユリーカの凄さが出たな、と思った次第です。
それでもZ-2はプニちゃんに近づこうともせずにこの惨状から人間のしてきたことの愚かさを語ることとなります。
…でも元はと言えば殆ど君がやった事じゃあ…という野暮な突っ込みは置いておきまして(正確には洗脳された部分もありましたし)、それでもプニちゃんは「まだ諦めていないからだ」と人間の可能性を信じることを口にします。
同族のZ-2に言われたことであっても全く動じる事なくユリーカ達と旅をしてきた中での経験を口にする…プニちゃんも色んな経験を積んできたのだなと思える瞬間だと思います。
「余はこの娘達と旅に出て、たくさんの物をこの目で見てきた。
助け合い、努力し、喜び、信じ、目指し、進み、
そして決して諦めないこの者達と…」
これ全部、XY&Z編の中でサトシ達XYパーティがしてきた事なんですよね。
しかもその中にゲストキャラクターの役回りも見えてきたりして…そんな視野狭窄的な形ではなく、旅という形を通して色んな世界観を見てきたからこそ、プニちゃんのこの言葉は活きるというわけです。
これも成長、と捉えてもいいでしょうね。
…しかし、ここで書くのも変なのですが、コアの姿のせいで妙に可愛く見えるんですよね、この睨み合いが(笑)
だからこそユリーカのできる事の範囲内にまでZ-2を置く事ができたのでしょうが。
とても洗脳されていた時には多少なりともの力がないとZ-2の説得は無理だったでしょうし。
だからこそユリーカの満面の笑顔の中でのこの言葉が、Z-2を多少なりとも惹きつけるものになったのかもしれません。
「ほらおいで、こわくないよ。
いっしょに行こう!」
「プニちゃんのともだちなら、わたしもともだち!
何もしないよ?こわくないよ?」
警戒心が相当強かったプニちゃんに対しても、何の隔たりもなく一緒に行く事を言ってくれたからこそ、徐々に心を開いて一緒に旅をするようになったわけです。
そんなプニちゃんに向けた言葉を、プニちゃんの友達なのなら、と自然とZ-2に向けた辺りがもう素晴らしいんですよね。
こんな有様にしたのは、プニちゃんを苦しめたのはある意味Z-2であるのに、です。
その純粋さ、無邪気さがどんなポケモンでも惹きつけるのでしょうね。
そして1話の時にもやってきたアゴのところをこちょこちょするのをZ-2にもやってのけていたのは面白かったです(笑)
そういえばプニちゃんは最初は今のZ-2のようにくすぐったそうにしてましたけど、中盤の頃は最早嬉しそうにしてましたね。
その言葉にプニちゃんがうんうんと頷いている所も、きちんとユリーカのポケモンしてるな、と微笑ましくなりました。
と、そんな時にパキラが用意したであろうヘリコプターにサトシ、アラン、シトロンが乗った状態でユリーカとプニちゃん、Z-2、そしてバシャーモ仮面も乗る事となりました。
流石はアナウンサー、ヘリの情報もしっかりキャッチした上でそれを見事にこなしていました。
それとも、プリズムタワーの作戦を知っていた部分もあって、把握していたのかという感じですが…いずれにしろ役に立つ事には変わりありません。
そしてプラターヌ博士とダイゴさんから、巨石ジガルデに関する情報が伝えられました!
それによると…
・巨石をスキャンした所、全体は物凄いエネルギーの塊で、エネルギー自体はジガルデと似ていた。
・その中心からハリさんの生体反応をキャッチした。
・フラダリラボのハリさんのデータによると、事故によってジガルデのエネルギーを体に溜め込んでいた事が示されていた。
・巨石はそのエネルギーを求めて、ハリさんを取り込んだ。
・しかもその巨石は更なるエネルギーを求め、日時計に向かって進んでいる。
・日時計は宇宙から飛来したと言われる巨大な結晶体。
・それが放つエネルギーは、メガシンカする時に放つエネルギーと同じエネルギーであると分かっている。
・もしも巨石と日時計が接触して融合すると、全世界を滅ぼすまでの力となり、この世界の終わりとなる。
最強の成れの果てが、これなわけです!
日時計の力というのはやはり相当強力なもので、その力を求めて巨石は動き続けています。
そんな欲望の先に見えるのがこの世の終わりであるとするのならば…最強は、概念を変えなければ死を迎えるのと同義になってしまうんです。
その事をフラダリは十分に知っていたからこそ、それに託してどうしても世界を破壊しようと企んだとこういうわけですね…
こんな純粋な力に求める事がどれだけ愚かな事か…明日をそんな身勝手な事で奪われる身にもなれ、という話ですよ。
それでもサトシは前を向いて、ハリさんを助けて巨石を止める事を明言してくれました!
「オレ達ならできる!」という頼もしい言葉を残して!
決して諦める事がなければ、物事は絶対に達成できるんです!
その事を色々な事を通じてサトシは知ってきたわけですから、どれだけその言葉に説得力があるかですよね!
そしてその上でサトシを信じて「待ってる!」と言うセレナの姿は、また俗っぽい言い方になると嫁っぽいなとは感じましたね。
サトセレ要素はここくらいでしたけど、この場面では丁度いいかな、と感じた所です。
その姿をZ-2はプニちゃんと仲良くポシェットの中に入っている中で感じたのは、プニちゃんの言葉を思い出して目を見張った、という所でしょうか。
そしてアランもまた、「ハリマロンは俺が必ず助け出す!」とマノンに約束していました!
今まで助ける助ける言っておきながら、直接的に助ける術をして来なかったアランが、サトシに感化を受けて直接的に助けると明言した所は、確実に成長した所だな、と思いましたね!
こちらからすれば遅過ぎな感じは否めないですが、でも手遅れではない分、これからのアランは良い活躍をしてくれるだろうな、と思う次第です!
と、いうわけで、ハリさんを助けようと総力戦が始まろうとした中で、Aパートは終わる事となります。
Bパートでは、総力戦の中で諦めずに立ち向かっていく姿、そしてジムリーダー達が頼もしい胸熱な形で来てくれる事となります!
お楽しみに!

コメント
コメント一覧 (10)
ピカチュウはサトシとの間に強い絆はあってもエースではなく、メガ進化やシンクロ進化も無い。そんな彼がフラダリのポケモンに止めをさした事は力(最強)こそが全てだというフラダリの考えの否定を表していたのではないかと思います(ちょっと強引な考えかもしれませんが)。
明日を無事に迎える事が出来る人もいれば、そうではない人もいる。それは仲間であっても例外ではない。
誰かを完全に失う事がこれまで無かったからこそ、サトシの悲しそうな表情や俯くシトロンは新鮮で、また、こちらを辛くさせました。しかし、シトロンはいつまでも悲しみに浸る事はせず、シトロイドのやった事を無駄にしない為にも立ち上がった。前回も含めてシトロンは何かを為す事に二の足を踏む事も多かったからこそ、彼が精神的に強くなった事を感じさせるシーンでした。
最近、ユリーカが天使に見えてきました。プニちゃんの説得もあったとはいえ、あんなに人間に対して憎悪を持っていたZ-2の心を少しずつ融かしていくとは……。まだ人間に疑念を持ちつつも、Z-2がプニちゃんと共にユリーカのポシェットに入った事は前回までの事を考えれば大きな進歩でしたね。生まれ故郷を滅茶苦茶にしたZ-2相手でも、優しく接してスキンシップまでするユリーカの心の広さには頭が下がります
強大な力の塊であっても一見意思を持たない巨石が禍々しい色のジガルデへと姿を変え、更なる力を求めてヒャッコクの日時計に向かっているという事にはゾッとさせられました。
最強とは何かとはよく言われてはいましたが、最強への道を突き進めていく事で起こる最悪な結果が具体的に描かれたのは興味深かったです。
物語の都合とはいえ、一連の出来事はハリさんにとってはとばっちりですね……。アランがマノンにハリさん救出を直接約束した事でまた彼は1歩前進したと感じました。
危機は去りましたが、復興は残ってますから。
ニャースのバラードは、いい曲ですよ。
サン・ムーン編のサトシのデザインは、初期に近い感じでした。
次回予告によると、やはりシトロイドの記憶は戻らないようですね
飛び降りる時にイエス・キリストみたいに両腕を広げているのは、それこそ神様にでもなったつもりかと思いました。いや、つもりなんでしょうが。
もはやフラダリ自体が巨大な爆弾ですね。それこそ、世界もろとも破壊し尽くす桁違いの爆弾です。では何故そこまでの爆弾になったのか。おそらく失うものがないからなのでしょうね。
サトシのように守るべきものがある人間は、それらを失わないために守り、自制心もあります。しかしフラダリのように守るものや失って悲しむものがないと、何をやっても辛くないんですよね。怖いものです。
失うものがないからこそ、やぶれかぶれや自暴自棄を簡単に引き起こせるというのは、皮肉というかなんというか。
それこそ、シトロイドを失ったシトロンが悲しむのは、お互いを思い合ってのこと。守りたい、失いたくないという思いあっての涙です。フラダリにはそれがなかったんですね。
それにしても世界滅亡の危機に陥るのは『ルギア爆誕』以来のスケールですよね。しかも今回は黒幕が破壊するという意思を持ってのことですから、ルギアよりもスケールが大きく、事態が深刻ですね。
ここからもフラダリが本気で明日を奪おうとしている事が分かりますね。野心なんてレベルじゃありません。
明日を迎えようとするもの、明日を破壊するもの。二つの力がぶつかり合う大勝負がいよいよ、といった所ですね。
最初は人を助けようと努力し続けていた慈善家がここまでになってしまったのですから、人の心は怖いものです。
しかし、そんなシリアスなシーンを吹き飛ばしてくれたムサシの「いとをはく」(笑)。こんな状況下にあっても彼らはブレないですよね。その後も、文字どおり命を懸けてレポートを続行してましたし、「ほんとに君たち、悪の組織の一員?」と思わず問いかけたくなりました。
シトロンの後ろ姿は痛々しいものでしたね。サトシが思わず目をそらしてしまったほどですから、どれ程哀しみが強いかが伝わってきました。しかし、そこから強い眼差しと決意をもって立ち上がったのですから、シトロンの成長を感じましたね。
ユリーカの純粋な優しさには流石のZ2も戸惑っていましたね。人間の暗い部分しか見てこなかったZ2にとって、人間=危険分子という考えだったのが目の前の少女には、それが全く当てはまらなかったわけですから。しかしこの段階では、まだ彼の人間に対する考えは否定的なものがあります。半身であるプニちゃんが信用しているから、取り敢えず付いていってるといった感じだったんでしょう。そんな彼が、サトシ達を見てどう変わっていくのかも今回の見所だったなと感じました。
ユリーカの接し方は全く変わる事なくZ-2にも同じく、という所は良かった所ですね。
プニちゃんの友達は自分の友達…凄いものです。
最強の極致を見た気がしますね…巨石ジガルデの姿は強さとは何たるかを考えさせられる面だと思いました。
守られたとしても、復興があるにせよ、サトシ達なら大丈夫だと思わされる展開にしたのは良かったと思います。
キリストとは…ねぇ?という感じではあります。
そんな気取っているフラダリがどうにも狂気に満ちていて、嫌な感じです。
その嫌な感じは後々活かされる事になりますが…
「ルギア爆誕」の時よりも悪意に満ちてますからね…ここからの展開が素晴らしいとこういうわけです。
悪の一員と言っても、あくまで世界征服がしたいのであって、世界を滅ぼす事が目的ではないですからね、理にかなった行動というわけです。
Z-2のサトシ達の見る目をどう変えていくか…かなりじっくり描いていたのでそこも良かったと思います。
そこから「絆の勝利」に行き着くわけですから。
人間への憎悪に凝り固まっていた、ましてや自分の故郷を破壊したZ2に対してもあれだけ優しく接することができるのですから、ユリーカには頭が下がります。Z2もここから、徐々に人間に対する認識を改めていくわけですから、本当にすごいことをしたんだなぁ。
後、こういうシリアスな雰囲気の中でもギャグを忘れないロケット団はさすがです(笑)。件の名乗りの際には「お前らテレビ局に就職したら?」と思わず突っ込んでしまいました。
サトシとセレナの絡みがほとんどなかったのは私も気にはなっていましたが、私は逆に「言葉を交わす必要もないほどに互いを理解しあっている」といい意味で捉えていました。シトロンとでさえ40話のように少ない言葉で理解し合えたわけですから、それがサトシとなると……ねぇ?ってかんじです。
あそこで救われていたらまた違ったのでしょうが…そこまでフラダリは堕ちてしまったという事でしょう。
サトセレはあまり押し出しすぎると尺の関係上大変な事になりますからね。今後に持って来ればそれで良いというわけです。