お待たせしました、感想記事後編です。

前編はこちらからどうぞ。

さて、ミミッキュの怒っている理由がイマイチ分からないまま、ムサシは一休みも兼ねてもう一回マラサダドーナツを買うことにしていました。
ミミッキュは相変わらず怒っていて、結構ムサシの無責任さに引っ張り回されているという感じですね。
まあ、基本的には自由に動くタイプのトレーナーですしねムサシは…そこはある種賛否が分かれる所ではあるかもしれません。
ですが、服などを買ったことによって財布はもう残り少なくなっていました。

悪い意味でコジロウ達の予想が的中したわけですが…何気に気になったのが普通にお金の描写を出してきたということなんですね。
今までお金の要素はあるんだろうな、という所は分かっても、お金そのものを見せるということはありませんでしたから。
それだけ、描写が緩くなった、ということでしょうか。金額としてはアローラとはいえ日本円と同じような感じで120円といった所でしょう。
なので2個買う所を1個に買い直してはいましたが、最初の時と同じ構図なのにも関わらず、普通に自分の為という感じで2個買っていたものの、そのまま1個をミミッキュにあげる雰囲気は出てましたよね。
最初の時もミミッキュにあげる意味で2個買っていたという事は、自分は元々1個でいいという考えの表れではありますから。
やはりその意味では優しい部分を持ち合わせている、と思いました。

そして戻ってくると、ミミッキュはピカチュウにバルーンに対してもかなりの闘志を燃やしていました!
しかもそのままそのバルーンを割ろうとしていたのですからさあ大変!ムサシも懸命に抑えようとしますが、子供達の「ピカチュウ大好き!」の言葉に、ふと自分の破れたばけのかわを見つめるんですね…
ピカチュウに対しての憎しみは勿論あります。好きでこれを被っているわけではない呪縛がそこにはありますから。
ですがそこからの感情というのはむしろピカチュウが好かれていることへの妬み嫉みの部分が強かったように感じます。
呪縛でピカチュウの姿にされているポケモンのはずが、側から見たらみんなから好かれている…
だからこそ殺意に似た思いが湧く、というのは分かる気がします。

だからこそ呪縛であると同時にばけのかわは、自分のピカチュウ打倒のモチベーションを高めるための意味も持っているということなんですね。
その姿でピカチュウを倒す事こそが、最初からつけられた呪縛を解放することになるのですから。
そのミミッキュの矛盾にも似た思いを感じ取って、ムサシはよく分からないながらもミミッキュでいる事がミミッキュ自身にとって大事だと考え、ミミッキュのばけのかわを縫ってあげる事にしたんです。
ムサシ自身も過去シリーズを見ればわかりますが、ハングリーな経験をいくつもしてきてますからね。
ミミッキュの思いというのも感覚的ながら分かる部分はあるのだと思います。その点はきちんとキャラと連動していて良かったと思います。
ムサシに優しい面を持たせるまでに至る感情を持たせる事は、意外と難しい案件ではあるので。

さて、スクールの方では午後の授業という事で、ルガルガンはバクガメスを相手に岩落としの再確認、アシマリは新技のアクアジェットをする中でアママイコを紐で引っ張って遊んでいてました。
ルガルガンは疲れは出ているものの、基礎トレーニングを通して自分の進化した体との向き合いをきちんとできているようですし、アシマリの方もジェットスキーのような感じが出ていてそれはそれで技の1つの見せ方という感じで面白かったです。
トゲデマルも水に落ちてしまっても普通に浮けるくらいには浮力があるという可愛い部分を見せましたし。

さて、ミミッキュのばけのかわですが無事に直す事ができてミミッキュに渡そうとしていました!
継ぎ目こそ普通に見えますが、普通に使うには問題ないレベルには回復していましたね。
ここでムサシの自画自賛も忘れていなかったのが、きちんとムサシを知っているなぁ…と思う所でした。
善意の行動が台無しにはなりましたけどね(笑)
ですがきちんとマラサダドーナツを半分こにしようとしている部分は、やはり優しさもきちんと捨てていないというのが分かる部分ではありました。
ミミッキュに結構いい感情を持てた事は、今後ミミッキュのトレーナーをやっていくにあたって大事な事ですしね。

ですがまたもやマラサダドーナツを出した隙をヤミカラスに狙われて奪われてしまいました!
同じような構図に出会ったのならば頭が良いカラスの習性上カモにして狙いに来る…嫌な習性まできちんとリアルに描くあたりが流石だと思います。
今度はばけのかわまで奪っていきましたからね。
ですがそこは威嚇で追っ払っただけの最初のムサシとは違いミミッキュのためにとかなり着飾った服なのにも関わらずヤミカラスを屋根にまで追いかけて行っていました!
いつもの服だったら割と軽快に行けたのかもしれませんが、この格好はスカートに帽子をかぶったりとかなり着飾った格好。動きにくい部分はかなりあったはずです。
ですがそれでもミミッキュの為にと動き回るその姿…ミミッキュもあっけに取られたくらいですから割と意外ながらも、それでもどことなく愛が伝わる、そんな場面だったと思います。

一方その頃、ムサシを追っていたコジロウ達はやっとこさショッピングモールに着いていました。
と、ここでソーナンスが急にコジロウ達が走った影響で遅れている事に気付いて、「ソーナンス、遭難す」と妙なギャグを言ってニャースにくだらないと言われていましたね。
まあ…コジロウも本気で言ったわけではないですし、「ムサシだったら笑ってくれるぞ」と見えない所でのキャラ出しもしていたので、それはそれで良しだと思いました。
…その後の爆発で「きっとムサシが笑ったんだニャ」と言っていたのはどう考えても思考回路的におかしいものがあって笑ってしまいましたが(笑)
そうやって追いかけている時にもソーナンスが転んだりと良いキャラを貫いているのは、ヒドイデ回にもあった絵コンテの尼野さんの遊び心なのでしょうか?
なんにせよ可愛かったです。

そしてやってきてみると、ばけのかわを取り戻した際に落ちた事でバルーンピカチュウが破けてムサシもボロボロになっていました。
それだけ頑張った証ではあるのですが、ニャースがその姿を「ドッカンムサシ」と形容した事で一気に緊張感がなくなったのがまた面白かったですね(笑)
最早名前の前に何か擬音語を入れておくだけで面白くなるの精神なのでしょうが、見事にこれまでの流れから笑いに持って行っているのは流石だと思いました。
その後でばけのかわを取り戻し、ミミッキュとマラサダドーナツを分けるという微笑ましい部分も見られましたしね。

ですがまたムサシらしく無駄な挑発をした事によって、3体だけだったヤミカラスが束になって襲いかかってきました!
それにしても反撃の速さが凄いもので…それだけショッピングモールにはカラスがたまる、という事でしょうか。
そうなるとやはり妙な頭の良さだと思わされます。カラスって奴は…という感じです。
ですがそこで見ているばかりだったミミッキュが立ち上がってピカチュウのばけのかわをつけ出すんですね!
この姿はミミッキュがムサシを助けようとした瞬間という事で中々貴重な場面だったと思います!
いつも気まぐれな部分を見せてミミッキュ自身の意思をあまり感じた事はなかったので、それがムサシに対するときたら良いものがあるじゃないですか。
…ミミッキュがばけのかわに移る時に袋で視界が見えなくなったムサシ、とっさに目を防いだコジロウを尻目に、がっつり本体を見てしまったニャースを除けば。

最早不運どころの話ではないですよね(笑)自分はあれだけ怖い怖いと言っておきながらその自分しかその部分を見ることができなかったわけですから。
しかも暗いトンネルを抜けたらお花畑の天国だったところまで瓜二つ…これはニャースの不運ぶりがガッツリ伝わるようです(笑)
無論、現実は目を見開いてえらい顔になっていましたが。
そしてミミッキュの方は「この姿の方がしっくりくる」とムサシに言われながらウッドハンマーでヤミカラスを見事蹴散らしていましたね!
ピカチュウがいないのもそうですが(バルーンも破れましたし)、何よりミミッキュの心に共感したムサシに引っ張られて動いている、というこの構図が素晴らしい、というわけですね。
これまでは一匹狼としての側面が強く感じていたので。

そうして撃退し終わった後にはメガホンを使ってのニャース起こしとなったわけですが…その時にニャースの至福の時がサカキに可愛がってもらっていた図だったというのがまあなんともらしいと言いますか…(笑)
ペルシアンのいる位置からの奪還というのは中々難しい話ですが天国の中ならば実現できる。
しかし現実は非情…悲しいものですね。
後、それによって目を覚ました時に「ここは誰?ニャーはどこニャ?」とまさかの主語が寝ぼけていた故に逆になっていたのは、ムサシ達から寝ぼけたままの扱いを受けていた哀愁とともに妙な面白さを感じてしまいました(笑)
まあこれがミミッキュを知ってしまった一種の罰、というものです。

ともかく、これでかなり絆が深まったと思ったムサシとミミッキュは、その足でサトシ達のところに元気よく再戦に向かっていました。
ここが面白いですよね、わざわざ探すことなくスクールに行けばサトシいつでも会うことができるのですから。
ムサシもミミッキュもボロボロになりながらも絆を深めたので気合十分!かとおもいきや、やはりピカチュウの方にミミッキュは攻撃が行ってしまうわけです。
しかもコジロウ達は遠くからムサシを見つめて応援するばかり…ムサシとミミッキュの負けん気の強さに1人でやらせた方がいいと思ったのと、恐らくは財布の中身を見て呆れたかのどちらかでしょう(笑)
あれだけ貯めたバイト代を一気に使われたとしたら、それはコジロウでなくても1人でやってくださいよとなりますよ。
結果的にはミミッキュが攻撃する相手がピカチュウ、ということは変わっていないとコジロウ達からは認識されているみたいですし。

そして最後はミミッキュをムサシが回収する際に後ろを向いた事でサトシ達サイドのワールズエンドフォールが見事決まり、ロケット団は空の彼方へ吹っ飛ばされる事になったわけです。
サトシの方もサトシで基礎からやり直してルガルガンともう一度イワンコの時のように向き合った結果うまいこと完成したと思っているので、形は違えどミミッキュとムサシと同じ道筋をたどっているんですよね。
本日は敵味方関係なく絆は同じとなる…いい見せ方だったと思います。
…クラスのみんなのイケイケモードは完全に鬼畜じみていましたが(笑)

と、いうわけで吹っ飛ばされてしまったロケット団ですが、今度は戻ってきたキテルグマを見て「コナイグマがキテルグマ!」と心なしかいつもよりも嬉しそうな「なにこの感じ〜」となってましたね(笑)
前まではあんなにもキテルグマに感謝こそすれど強奪される形で退場するのは気にくわない感じだったのに、です。
それこそ慣れてきた証拠ですし、キテルグマへの感情がどんどん良い方向に向かって行っている証拠だと思うので、これからもこういう細かい描写はして行ってほしいですね。

そんなわけで、キテルグマの巣に戻されながらも、「次は負けない」とミミッキュがピカチュウの元に向かって行ったことをむしろ喜んでいる節すら見せていたムサシの姿でこの話は終わります。
ムサシとしてはここで結果が出せれば1番よかったのかもしれませんが、ミミッキュがミミッキュらしさを出したことで失敗に終わったとしてもミミッキュの気持ちを考えて満足していたのでしょう。
そういう意味で、自分と重ね合わせた上での気持ちなのでこの描写は結構上手いとは思いました。
最初に怒っていたのとは違いがきちんと出ていましたし、今後の向き合い方が楽しみですね。

さて、次回はマオがお父さんと喧嘩して家出する事になります!
次回予告を見ると結構内容が盛りだくさんな印象を受けますが…どうなるかが楽しみです!