ようこそエーテルパラダイスへ!その中はどうなっているでしょうか?

と、いうわけで今回はエーテルパラダイスでのひと騒動、という回です。
エーテルパラダイスの中というのはどのような理念の元に事が行われているのでしょうか?

そんなわけで続きから感想です!

SM第46話「変身メタモン、探すんだモン!」
脚本:関根アユミ/絵コンテ:飯島正勝/演出:毛利和昭/作画監督:藤田正幸,浜田勝

まるでネーベル高原の人工バージョンのような場所…しかしその裏でザオボーが…

というわけで、エーテルパラダイスは思った以上に善良な施設でした。
弱ったポケモンをトラブルを覚悟で引き取って、元気になったら野生に返してあげる…
決して悪用しないという意思が読み取れますし、そのまま引き取って凄く管理をがんじがらめレベルで徹底しているわけでもない…ボルケニオンの映画で出てきたネーベル高原と少し性質が似た感じにはなっています。
なのでメタモンのトラブルの一件もドタバタ感を出す、というよりは日常の中で当たり前に起こることを優しく処理する、という意味合いが強く、決して管理されている、という感じには見えませんでした。

とはいえそう思っているのはビッケとバーネットが少なくともという現状がありまして…相変わらず自分の世界に入っているルザミーネはともかく(赤ちゃん扱いされているリーリエでもきちんと受け入れられるサトシ達の姿は良かったですが)、ザオボーに関しては色々と外を出歩かれたらマズイということを思っていました。
それはどうやらウルトラビースト殲滅にかかってくるようで…タイプ:ヌルの実験に関してもザオボーが関わってくる可能性が高くなってきました。
そうなるとザオボーは「殲滅して自分の科学力が強いことを証明するためにルザミーネに関わっている」ということになるのでしょうか?
ニャースの猫のカンが出ましたが…果たしてどうでしょうか?

それでは1つ1つの感想に行きます。

さて、話はまたもやリーリエの日記から始まります。
…ということはこの日記がどんどん崩れていく可能性というのもあるわけでして。
リーリエが記憶を取り戻すうちに少しずつ心境が変わっていく姿を冒頭で確かめて行きたいですね。
がんばリーリエになるタイミングはこのリーリエ自身の部屋にあると思いますから。
内容としてはテレポートという不思議な力を持っているほしぐもちゃんだけれども、毎日とてもスリリングでワクワクしているという言葉を残していました。
最初の方は少し不安もあったという言葉がありましたが、それでもほしぐもちゃんが楽しそうにしている姿を見て、触れない自分でも自分の事のように楽しんでいる姿というのは、ほしぐもちゃんの気持ちとリンクしているようにも感じられます。
新しい事に積極的になれるリーリエらしい文ですね。

そして船に乗り、エーテルパラダイスへとサトシ達はやってきていました!
その目的というのは後で明かされますが、第一印象としては相当な人工的な島だな、という感想でした。
自然を一切取っ払った姿というのは悪いように見えますが、中に入ってしまうとそうは見えない、というのが理想の島の一面を表しているようです。
しかし船の前に乗って帽子を押さえるリーリエの姿というのは、やはりというか可愛いものがあります。
こういうお嬢様っぽい所なのだと思いますね。
その点が近々変わるかもしれないという意味でも楽しみではあるのですが。

そしてお出迎えはビッケとザオボー、ザオボーに関しては凄く人の良さそうにお出迎えをして、ビッケは悪意のない感じに出迎えてはいましたが…ザオボーがリーリエに嫌がられながらも「リーリエ嬢ちゃん」の呼び方を崩さないのは少し引っかかりました。
あくまでリーリエの事は「お嬢様」という事実を崩さない、ということは、ルザミーネの娘の立場しかザオボーは見ていないという事になります。
この言葉にそれ以上の意味はないとは思いますが…何となく丁重に扱いながら下に見るという傾向にザオボーはあるように思えます。
この辺りががんばリーリエの転換のきっかけになりそうです。

そのザオボーの一面は、ほしぐもちゃんが危機を察知してテレポートで逃げた際にモクローを捕まえた時に、モクローを捕まえた時にぶん投げた事からも現れています。
自分の興味のないものにはあまり見えていない、ならばルザミーネと同じ匂いがするのですが、それを排除するとなれば、自分の邪魔になるものは徹底的に排除する過激な部分が出ているという事になります。
そうなるとほしぐもちゃんを迂闊にザオボーの手に渡らせてしまっては危ない、というのがこの時点で伝わってきます。
サトシも「何するんだよ!」と怒気を出していましたし…これはザオボーだけ現実主義的ではない嫌な一面が出てくる事になるのは明白です。

とりあえずは大人の対応で収めましたが…リーリエが施設を案内すると言っているにも関わらず、邸宅にいるルザミーネにあってからと動き回らないでほしい気持ちは伝わってきました。
ルザミーネの邸宅にいる感覚も気になりますが…誘導している感じは否めないので。
ルザミーネの監視の下で余計な事はという部分が大きいと思いますね。

そんなわけでエーテルパラダイスに入っていくサトシ達ですが、そこに佇む3つの影が…
その姿は勿論ロケット団だったわけですが、ここにバイトに来た理由もザオボーにハニーミツマラサダを売っている時に誘われたからなんですよね。
しかもニャースの喋る特性を活かして…と、ここだけ見るとDPのJを思い出す形ですね。

Jも喋るニャースに目をつけて捕まえてプロモーションビデオを設けて高く売ろうとしていましたから。
ここではまだバーターのような役割をしていましたが、そのうち隙を見てザオボーは実験にかけるつもりだったんじゃないんですかねぇ…
その意欲を完全に表に出す辺りは悪というよりかは好奇心に近いのかもしれません。
これまでに見た事のないいい笑顔をしていましたから。
そして一個売れたと聞いて少し個人的には喜んでいた所なのですが、その一個がムサシが食べていたというのが…いつかやるとは思っていましたが経費を無駄にしていくスタイルですね(笑)
こういう横暴にも関わらず全く反論しないコジロウとニャースが悲しく見えて来ます。
とはいえ飛んで火に入る夏の虫ということで、エーテルパラダイスのポケモンだけでなくピカチュウとほしぐもちゃんを狙おうとする辺りが、欲望に忠実でブレていないロケット団の姿を感じました。
…やっぱりハニーミツマラサダは繁盛して欲しいですが。

そんなわけで邸宅に到着したわけですが、この邸宅というのもまた大きな事で…
リーリエのいた家と同じくらいの大きさの邸宅が何と仕事用ときたものですから、一体どこから財力を手に入れてこの島を買ったのか、その辺りは気にはなりますかね。
その出どころ次第ではエーテル財団の趣も変わってくるので。
まあ何度も見たはずのロケット団が溜息を吐くくらいには凄い建物なのは反応から伝わってきたのは良かったです。
その中というのも豪華そうな椅子が並んでいるというもので、そこから階段を降りて優雅にやってくるルザミーネの姿も様になっています。

…と、出てくるまでは良かったのですが、きちんと出迎えようとしたしたところで電話が鳴り、中断しようとしても電話が鳴り、その対応に追わざるを得なくなって結果的に後ろを向いて応対する自体になってしまいました…(笑)
ルザミーネとしては待望の「赤ちゃん」リーリエが来たので気持ちとしてはみんなを出迎えたかったでしょうが…取材の依頼というのはバーネットの出ているところに普通に映っていることを考えても人気は高そうですからね。
リーリエは溜息をついていましたが、この場面は仕方ないことを考えるとリーリエはルザミーネからちゃんとした愛を受けたい気持ちも強いのではないかと思ってきました。
いつもの事…と諦めているからこその溜息だと思うので。こんな時でもちゃんと応対できない母親が情けなくなったのかもしれませんが(笑)

そんなわけでその非礼を詫びる意味もあって、出されたお菓子というのは綺麗に彩られたものでした!
カップケーキのような小さなケーキだけでなくきちんと大きなものまで用意している…ポケモンフーズも色とりどりで豪華そうです。
このポケモンフーズだけでもポケモンに寄り添っていることがよくわかります。
食欲をそそる食べ物を作れるという事は調合も上手い証拠ですから。

そうやってマカロンも食べる中で(ここにいたハーデリアというのは写真に映っていたヨーテリーが進化したものですよね?)、ロケット団はザオボーに言われてジュースを汲む役割をしていました。
こういうバーターの仕事ともなればそれは当たり前なのですが…自分の知人に、しかも憎むべき相手に注ぐというのは納得できないものがあるでしょうね。
実際、納得できずに愚痴をこぼして、マーマネに「ジャリボ」の部分を気付かれるポカをやらかしましたし(笑)
こういう詰めの甘さがまさしくロケット団ですし、そのミスを「ジャリジャリ」という雑な言葉に置き換えて乗り越えるところも、気付かないところも含めてロケット団クオリティと言えるでしょう。
変装に気付かないサトシ達がいますし多少は、という感じですね(笑)

そしてこの時に金平糖をがっつこうとしてほしぐもちゃんが一気に食べたらダメだと言って止める辺りは、ほしぐもちゃんが怒っていたような感じだったのもあって意思が出てきたからこそ怒れる舞台に入ったと感じられて上手く話が出来ていると思いましたね。
実際その後一気に食べずにちょこちょこと食べる様子が見られましたし(人からとったものですが…(笑))サトシの教えは聞いていると言っていいでしょう。
ザオボーに好物を聞かれたのは少し危なそうですが。

で、ルザミーネのほうはといいますと、施設を案内すると言ったのは方便で、本当のところはみんなを集めてリーリエがどんな風にスクールで過ごしているのかを聞きたいだけだったという事で…
確かにみんなを連れて来られればリーリエの近況は聞きやすく詳しくなるとは思うのですが、それにしても全く自分から出向く事なく「話してごらんなさい」という空気を出されると、勿論仕事で忙しいとはいえ、エーテルパラダイスの案内で触れ合う期間もあった親子の関係が一方的なものになってしまいます。
しかもそのことを話している間にも別の電話から取材の連絡が入る有様で…

仕事に追われる苦悩も分かるのですが、ここはリーリエとの相互関係を個人的には築いて欲しかったです。
結果としてリーリエが拗ねて自分から案内すると出て行きましたし…マーマネのチョコケーキを食べたいという要望を凍てつく波動で片付けながら(笑)
あまり言われたくないと思うので小声で言いますが、(リーリエもその我を押し通す凄みはルザミーネと似ているのではないでしょうか…)
マーマネがチョコケーキを愚痴る姿は面白くもありましたが、気の毒というか何といいますか…

ですがほしぐもちゃん>リーリエな実験対象としての優先度が見られたザオボー(恐らくは下手に動かれると危ないからと追いかけたのでしょう)、きちんと案内すると茶目っ気たっぷりに言ったビッケと、こうも反応に違いが見られたのは面白かったです。
ルザミーネに関しては、ビッケには信頼をきちんと寄せている表情を見せましたし、ルザミーネの今の立場が分かるようです。
後はザオボーが何もやらかさなければいいのですが…
後はロケット団が、リーリエの自分の要望を全く聞いてもらえない愛を求めるあまりの不公平さを、「親と子の定めザンス」とギャグチックながらも残していたのが、コジロウの過去を思い出して少し複雑にはなりました…
コジロウも引っ張り回されてましたしね…同情しているのでしょう。

と、いうわけで、ビッケが外に出てエーテルパラダイスの保護区を案内することになりましたが…室内にいながらして室外のような広さを誇るとは恐れ入りました。
財力を駆使して横と縦に広いだけでなく高さ的にも広さを見出す鳥ポケモンにも優しい施設…「リザードンも楽々飛べるな!」というカキの言葉が広さを十分に引き立たせたと思います。
ここを見た時点で、「なるほど、トキの保護区と同じ感じか」と個人的には納得することができました。
トキも繁殖させて野生に返す、というものですし。
そして色々なポケモンがいる中で、アママイコの周りに可愛いアマカジが群がっていたのが、アママイコの成長と小さい子でも元気に動いている姿が光ったと言いますか…
面白い見せ方だと思いました。

そして水中からは水中の調査をしていたバーネットがゴンベと共に現れていました!
ザオボーからは頻繁に潜る必要はないのでは?と非効率的な動きで煽られていましたが、そこに趣味と実益を兼ねている、と別に趣味も兼ねているから問題ないと返すあたりが、さすがは男勝りと言ったところでした。
ビッケは同意し、ザオボーは舌打ちしてましたからね、効率で返されたのならぐうの音も出ないのでしょう。
こういうアクティブな博士というのは、理屈詰めの人間にはどちらにも対応してくる嫌なタイプですから。

そしてこのタイミングでバーネットからこの島はポケモンを保護するために作った島で、怪我したら群れから離れたポケモンを保護して元気になったら返すということをしていると明かされました。
まさかこの島を作っていたとは…人口の島というと埋め立てを思わせますが、それだけやれるだけのお金がちゃんとあったということですよね。
その前にはどんなことをやっていたのかが気になりますが…きちんと何もせずに元気にして返す、というのはこういう環境だからこそ野生に適していると言えるでしょうし、箱庭ながら善良な環境だと思いました。
だからこそ裏で何が行われているかは気になるところではありまして…それは最後に出てきますが野生のポケモン達には今の所関係なさそうです。

ですが、リーリエが先頭を切って歩いて行く中で、ザオボーが逐一舌打ちをしていたのは、やはり無駄に動いてもらいたくない気持ちがあるものと思います。
その最中向かった場所がメタモンが変身してトラブルを起こさないために隔離されたメタモンルームというのも、何かの因果を感じる所です。
その隔離している理由は上のが表向きなもので、実際はメタモンを使って何か実験を企んでいるのではないかという気持ちの方が強く感じるんです。
その辺りは主観も多少は入っていますが…
とはいえ、メタモン自体は可愛かったですし、図鑑の中でもメタモンだけを写すのではなくちゃんと変身した姿も写していたのは、特性が分かって好印象でした。
今回は絵コンテが飯島さんで、演出が毛利さんという豪華メンバー…こういう配慮はさすがです。

その中で予防接種をする事になったわけですが…リーリエは持つことができないのでザオボーの横で待機となりましたが、その点は見張りも兼ねていると考えるとつくづくザオボーは罪だなぁ、と思うわけです。
そして予防接種の時、痛そうに形を右に変形させるメタモンは鳴き声もあって可愛かったですね。
とくにカキの持っていたメタモンは凄い格好になってましたし。
ですがマーマネが持っていたメタモンが避けてしまったリーリエの先のザオボーの顔にヒットしたまま逃走。
探すところでAパートは終わります。
ここで面白いのは、丁度マーマネの背が小さいのでマーマネが持つメタモンの様子が見えなかったんですよね。
だからこそ怖さにも気づかなかった…演出としてお見事だったと思います。
リーリエは避けてしまいましたが、ザオボーに当たったのとメタモンの作画が良かったので良しとしましょう(笑)

と、いうわけでBパートはいい意味で緩いメタモン探しと、エーテル財団の裏の顔が見えることとなります。
お楽しみに。