さて、今回は短いですが「恋と呼ぶには気持ち悪い」の感想を書いていきたいと思います。

それでは続きからどうぞ。

第11話「高校生」
脚本:柿原優子/絵コンテ:山田卓/演出:寺丘臨/作画監督:長嶋凌,平田かほる,NAMU ANIMATION,他3名

最終回に向けての繋ぎの話…進路相談からの親子関係の構築となりました。

というわけで、副監督の山田さんコンテとなったこの話ですが、一花の亮を意識する気持ちが亮の前に初めて現れた話でもありました。
お花見のさなか、一花についた花を取ろうとしたときの一花の表情…完全に乙女の顔になってましたから。

その前に話していたのが亮の父親とのエピソードということで、これは一花の進路相談の話ともかかってくるんですね。
正直なところ、今となっては高校生の時点でしっかりとした夢を持って進路を決めている時点で偉すぎなんですけど(普通は快くらいの考えですよ)、そうやって前に進んでいく過程を、亮は「親の敷いたレール」と形容するわけです。
そうやってレールを進みながらも父親と衝突してしまい、子供の頃の思い出をぼやけさせてしまう事に…それを思い出させてくれたのは紛れもなく一花なわけです。

だからこそお花見のシーンでの花取りが活きる…ということで、少し一花が学芸員の道を進むところは端折った部分はあるとは思いますが、高校生ならではの進路に関する青春さを見せながら(前回で卒業式の黒板アートがあったから猶更)、一花が意識し始めたからこその甘酸っぱさを感じさせてくれた話になりました。

…まあ今回は繋ぎの話なのでこのくらいしか書くことはありませんが、一応アマプラで最終回を見た後にこの記事を書いている身としては、上手く繋いでくれた話のように思いました。
このアニメ最大の特徴は、ドロドロが一切ない繊細さだと思うので。
というわけで来週でこのアニメは最終回となります。お楽しみに。