さて、今回は青無印の方が特別編1時間スペシャルということで、こちらではたまに来る大橋脚本ロス解消のための、感想特別編をお届けしたいと思います。

今回はDPから、ミルの回の感想を書いていきます。それでは続きから感想です!

DP第47話「ミルとケーシィと水の底!」
脚本:大橋志吉/絵コンテ:日高政光/演出:宮原秀二/作画監督:たけだゆうさく

ミルのキャラががかなり良かっただけにもう少しドラマ性を持たせられたのではないかと…とても惜しい回でした。

というわけで、何となくDPにおいて本筋と通常回のクオリティの差が出るのかが分かったような気がしました。
恐らくですが、通常回での縛りが多すぎると思うんですね。
今回の話はミルにヨスガシティにテレポートで送ってもらう事が前提となっているので、そこから逆算して話を進めているので、どうにも縛りが多くなってしまう気がするんです。

なのでロケット団を手玉に取ってその隙に逃げ出す、自分の目的のために嘘をついてでもサトシ達に協力してもらおうとするというしたたかさを持ちながらも、サンドを助けようとする優しさを持っている(なんならそのしたたかさはすべてここにかかっている)ミルのキャラが凄いできているだけに、もっとドラマ面で広げられたのではないか、と思うんですね。

何せ今回の舞台、ダムの底に沈んだ村ですからね。ミルの住んでいた村で割と最近にダムの底に沈んでしまったという事で、文房具等が浮いた状態で学校から出てきたりと、そういうリアル感まで満載で面白いんですね。
その中で2人の同級生とミルがもらったポケモンであるサンドを学校に置いてきてしまったために取り戻しに向かう、というのがこの話の本筋なわけです。
このダムの底、というのは有名どころでは足尾銅山の話になるわけですが、「水中の村」という設定自体はアトランティス等を連想できる意味でロマンでもあるわけです。
その少しの悲劇性とロマンを両立できているのがこの話なので、その意味でも良いと思うわけです。

そして3人で1体のポケモンというのも、まるで学校での生き物係のような感じなので、そこの特殊性もあった…
…にもかかわらず、友達2人はミルの会話内に出てきたのみでそれ以上は登場しませんし、サンドを連れ戻した後の事はあまり語られる事無く終わるので、少し消化不良で終わるわけですね。
学校を占拠していたギャラドス倒しの作戦は、タケシの考えた作戦なだけに良くできていて面白かったりと、凝っている所は凝っている分ドラマとしての掘り下げはそこまでされていなかったので、もどかしい気持ちにはなりましたね(笑)

ロケット団にしても、ケーシィをゲットしようとする理由が吹っ飛ばされた時に安全な場所に着地できるから、という最早手段と目的が逆転しているのではないかというコミカルぶりが面白かったり、いつものごとく水中用バイク等で予算を使い切ってその後の作戦が中途半端になる等、いつもの良さが出ていたので、あくまで名作まであと一歩という感じですが、一応大橋脚本要素はもらえたと思いましたね(笑)

しかしこの回の後が、総集編をはさんでのヒカリのヨスガ大会での一次審査落ち、というのがジェットコースターだなぁ、と思わされます。
というわけで感想はここまでにして、来週もまた感想特別編で昔の話の感想を書いていきたいと思います。