さて、今回は「多田くんは恋をしない」の感想メモを載せていきたいと思います。今回で最終回となります。
それでは続きからどうぞ。

第13話「俺も、一生、忘れない」
脚本:中村能子/絵コンテ:山﨑みつえ,しまづあきとし/演出:山﨑みつえ/作画監督:矢野桃子,板倉健,菊池愛,他9名

と、いうわけでいささか唐突ではあったもののきっちりテレサが光吉を追いかける展開になって良かったとは思う。
個人的には夜の中での想いを伝え合いながら「ローマの休日」じみていた部分が美しかっただけに、その責務から離れて光良の元に向かうまでのテレサの様子などをもう少し時間をかけて描写してほしかったが(そこまでの間がないとも言う)、シャルルのムーブからしてテレサを縛り付けない形を取るだろうとは思っていたので、純粋に良かったとは思った。

しかもシャルルとしては自由を求めて婚約を破棄した、と言うように自分が悪者になってでもテレサの幸せを優先したあたりが本当にシャルルが聖人でなければ成立しないアニメだったなと改めて思った。
まあアレクと共に自分の気持ちを今日に置いてきて涙を流し、明日を生きようとしている様を見られると動かざるを得ないと思うし、実際その悔しさのようなものはあったと思うので本当に一番辛かったのはシャルルだったんだろうな…

しかし薫はしっかり光良の友達していて良かったと思う。本心を隠そうとしている光良をきちんと叱った上で光良が流れてしまったパーティの招待状を取りに行く流れに持って行っていたので。
だからこその「ローマの休日」じみていた月の下での告白シーンに繋がったのでそこは美しかったと思う。光良も告白シーンは格好良かったので。
多分麗子の方も諸々の都合でマスターと結ばれる事はなかったんだろう。とはいえ「ひまわり急行」の作者が麗子というのは予想外だったけれども…

というわけで一の卒業を描いて、テレサがアレク無しで本当の意味で日本に戻ってきたところで終わり。本音をぶつける事ができれば諸々を動かすことのできる優しい世界で本当に良かったと思う。
世継ぎ問題は…日本でも今上天皇の娘である愛子様が次期天皇になる予定がなさそうなのと同じように、別の枝分かれを模索するのだろう。そこは想像こそできるけれども、テレサのラルセンブルクを愛する気持ちは本物だったと思うのでそこのけじめのようなものは描いて欲しかったようにも思った。駆け落ちではないと思うので…
ともあれ悲劇の別れにはならなかったのでそこの余韻が欲しかったのを除くと綺麗にまとめられた最終回だったようにも思う。

総括としては上に書いた感じで…まあ他のカップリングに関しては1話ずつ描写した割には別に光良とテレサ以外は進展は一切しなかったのは気になったが、本筋を描く前に色々な形を見せてから、と言う意味合いがあったのかな。取り敢えず今後については二次創作で楽しむしかないかな…まあ中々今ではニッチだろうけれども。

とはいえ、「久保さん」が休止中に見た代替作品としては相当楽しめた作品になった事は確か。個人的にベストバウトは8話だったと思う。ありがとうございました。