さて、今回はとなりの妖怪さんの感想を書いていきたいと思います。
それでは続きからどうぞ。

第10話
脚本:金春智子/絵コンテ:篠崎康行/演出:髙田美里/作画監督:糸島雅彦,清水勝祐,西道拓哉,斎藤梢,他2名

ベトベトサン、そして2話の会話の中で気づくべきだった睦実のお父さんの影化…マーさんに転生してからの生活はどうなるのでしょうか…?

というわけで、これならまだポケモンにおけるルザミーネ一家のモーンの処遇の方がマシだったなぁ…と思える結末を迎える事になりました。
影に睦実が吞み込まれる、という事象だけ見ると相当危機的ですし禍々しさが凄かったですけど、記憶と体がない無意識の中で娘である睦実を抱きしめようとしていたのかな…と考えると切なくなりますね。
真守の回想の時もかなりノイズが入り、影の時に聞こえていた声は相当断片的、(ベトベトサンの2話の会話はちゃんと聞こえていた辺りは思う所があったのでしょうね)自分の名前は忘れている中で、無意識とはいえ家族の名前はしっかり出てくる、人形を買った事も断片としてあるという強靭な家族に対しての意思の持ち主だったんだなというのも伺えましたし。

その一心でここまで戻ってこられたのは凄い話ですが、その結果としてベトベトサンの姿として転生したもののその姿は真守の時とは似つかないもの、とどめが睦実の「お父さん」呼びに苦悩する自我の無いマーさんなので、ここまで救いのない展開に杉本家を持って行きますかね…?となった話にはなりました。

ベトベトサンによると、前世自体は覚えていないものの、自我が芽生えた時の事は鮮明に覚えている、強靭な意思でここまで戻ってきた(何せ吞み込まれたのが福岡、ここが静岡ですから相当な距離を戻ってきた事になります)ので自分みたいになるとは限らない、というような話だったので、自我が芽生えたらワンチャン息子みたいになるのでは…?とは思いましたけど、
それでもお母さんも「真守」という名前を出さずに、あくまで「マーさん」と少し距離を離している所に睦実が「お父さん」と同質の名前を持ってきてしまったがために、喪失感が限界値を突破してしまったというのがあったので、ここの部分は睦実でなくても泣きたくなるよなぁ…となったわけです。
これまでそこまで出番がなかった睦実の姉の咲喜も出てきての悲劇的展開でしたが、まあ中々受け入れ居られる話ではないのでここは割り切りも視野に入れた方が良いとは思いますね。
そういえばプレゼントとして買った赤い人形が虚数世界に吞まれた時に無くなってましたけど、ベトベトサンへの転生の時に赤髪だったのはそういう意味があったりしないですかね?

しかしこの展開も早千代と一心の関係性、節分を通じた大石家の和やかな空気感というギャップがあったからこそのものだったので、構成としても秀逸だったと思いますね。一心はシンガーソングライターっぽいですけど普通の人間なんでしょうか?
そして影に睦実が呑まれる前に天狗の風の話がありましたが、ここでジローやおっちゃんがいなくなってしまう想像をしてしまう睦実の姿に、真守の喪失があったりしたのかな、とは思いました。この直後に影に呑まれたので尚更そう思います。

というわけで悲しみに包まれた中での恐らく残り2話ですが、ここから何を描いていくのでしょうか?楽しみです。