さて、今回も今回とて「薫る花」の感想を書いていきたいと思うのですが…前回が大体2時15分くらいと2時半になる前に終わる事ができたので、今回もそのくらいのペースで進めていきたいとは思っています。

それでは続きから感想です!

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(引用動画サムネURL:https://www.youtube.com/watch?v=J1CPKlnILL4)

第4話「心の温度」
脚本:山崎莉乃/絵コンテ:黒木美幸/演出:ありもとじろう/作画監督:山名秀和,張昀,林珠銀,井嶋けい子,森藤希子(協力:スタジオカフカ)

原作範囲内:5話「勉強会」6話「保科昴」7話「心の温度」

薫子からもらった凛太郎と昴、2つの「暖かさ」…これらを知った時物語はどう動いていくでしょうか…


というわけで原作範囲の方は流石に原作3話分の要素を盛り込んできた、という事で、それでもこれでやっと1巻が終わったスローペースなので、ここからどう原作の話を消化していくのだろう、というのは気になる所ではありますが、
ざっと見た感じではそこまで台詞がカットされているわけではなかったので、通常連載ペースの原作3話分なら無理なく詰め込めていた、というのが分かったのは収穫だったと思います。(原作4話分だと流石にカットの量が多いでしょうけど)

そしてタイトルの「心の温度」は、凛太郎が意識しない中で図書館で席を譲った女子生徒2人からお礼を言われた時に感じた、直接感謝を伝えられて嬉しいという気持ちが直接的な由来ですが、同時に薫子が凛太郎に直接伝えてくれていた感謝や凛太郎への気持ちでもそうなっていた、という意味込められているという事で、
非常に勉強会での昴を否定しないでいてくれた事のお礼や、昴が薫子の優しさから受け取ったものと一致していて、良いタイトルだと改めて思いました。
しかも英語部分が、温度の本来の単語である「temperature」ではなく、「暖かさ」や「思いやり」の意味になる「warmth」を使っているのが、上の要素ともマッチしていて、実に意訳として素晴らしい単語を持ってきたなと思うので。スタッフの方々のセンスには脱帽するばかりです。

というわけで、本題の原作感想メモ&アニメ感想の並行に移っていきます。


勉強会当日。早く起き、LINEのやり取りを見返して、着る服に悩んで…と完全に初デートに緊張する男子の図になっている凛太郎。薫子もお化粧を楽しんでいる図との上下隣り合わせな構図の扉絵は完全に雰囲気がラブコメ。
白Tシャツとズボンのラフな格好で様になっている凛太郎のスタイルの良さ。この後で服について少し聞くようになるけれどもそれはまた別の話。
「いつも眺めている景色のはずなのに、知らない街に来たみたいだ」無感情に見ていた景色が「勉強会」1つでここまで変わってみえる。感情の揺れ動きの描写の1つ。


ここ、「早く起きすぎた…!!」と13時集合なのに7時台に起きるという楽しみが止まらなくなっているラブコメ的にはたまらないシーンではあるのですが、外の光を見て眩しそうにしているのは(原作ではモノローグで「眩しい…」とある)、薫子との約束故に、これまで眩しくてもカーテンを閉めなかった凛太郎の気持ちとシンクロさせているようで面白いですね。
凛太郎が部屋の暗い空間にいる、という描写からして尚更です。アニメでは光のある窓に凛太郎が向かって行っていたので、心の中で太陽を求めている解釈が補強されている気もしましたし。
後、モブの女性の台詞が「ちょっと怖いわ~私」から「あんまり見ない方が良いわよ」に変更されていたのは逆に棘が原作より強くなってる…!と思いましたけど、多分近寄れないモブの人達と、その後でお礼を言ってくれた女子生徒2人の対比を強調してるんだろうな、とは思いました。
そして景色を見ての凛太郎のモノローグは、原作でも目に景色が映っている描写がありましたが、アニメになると景色が太陽で光って見える分、そこは強調されてましたね。冒頭のスマホの光が目に映っている、というのとここは同じ演出をしてますね。


予定の時間よりも相当早く来ている薫子。まとめた髪。敬語が取れてフランクになりながらも笑顔で話してくる姿。「こんな可愛かったっけ」と凛太郎がなったのは、薫子が無意識のうちに凛太郎に遠慮していたのが取れたから。
だからこそカフェで幸せそうにご飯を食べる薫子の姿も改めて感じ取る事が出来る。


次回予告を見た時に「やはり」と思ったものですが、メトロというのもあって1話で階段を登って改札を出た凛太郎の冒頭のシーンと重ねて来てますね、ここ。
暗い世界にいた凛太郎が階段から光を求めて出てきて、今回はそこに薫子がいてくれている、という事で、正に凛太郎を照らし出してくれた太陽、というのが出ていたと思います。
しかし料理作画の描き方がガチですね…流石は料理デザインの方を設けているだけあると言いますか。


この可愛さから勉強を教える時の「どこ?」の凛とした表情が凄く格好良いという意味でギャップがあっていい。
そこから顔が近いからと離れる所は純度100%のラブコメ。真正面に居るからこその「心臓の音がうるさい」の説得力。


薫子の声のトーン自体は変わらないけれども、原作準拠の「美しい」とも言える薫子の作画で、ここのギャップの強調され具合が凄くなっていたのが良かったですね。(凛太郎に近づくモーションがカットで追加されていたのもまた良かったです)
その後のちょっとアクセントがズレるレベルで緊張してしまう薫子の声の揺れ動き、というのもまた初々しさがあって良かったと思います。
後この場面でアニオリとして凛太郎サイドの飲み物の氷が揺れ動くシーンがあったのは、薫子はずっとこの状態なのである種の慣れがあるけれども(それでも瞳の揺れ動きを見たら緊張してるのは分かりますけれども)、
凛太郎としては「心臓の音がうるさい」となるのはあまり体験していないからこそ、薫子よりも揺れ動きが凄い、という解釈になるでしょうか。


凛太郎の赤点回避の事情に少し遠慮気味に踏み込む薫子。スポーツ大会の事を聞いてちゃんと「すっごく素敵だと思う」と返せる優しい人ぶり。というよりは凛太郎が「しょーもない理由」と言っているのが自己評価が低いとも思う。スポーツ大会という青春は謳歌してなんぼ。

ここの「すっごく素敵だと思う」で緊張の声が消えて明るく真っすぐ気持ちを向けてくれるのが、やはり薫子の声の演技の一貫さが見えるなと思いますね。ある種魅力の1つとも言えると思います。


「友達大好き」の流れで昴の話をする薫子。前回も書いたがバックボーン故に男性への偏見が強くなっている故のキツイ当たりなのはそう。「誤解されやすいけど、良い子なのは本当だよ」は凛太郎ともかなり似た形を持っている。外見が怖いけどもちゃんと優しさを持っていると。
「昴を否定しないでいてくれた事がとても嬉しかった」という薫子の言葉は、凛太郎は銀髪の件も「かっけー」で通していて、薫子思いの「奥底」の部分もきちんと見ている事を表している。観察眼はあるけれども「自分の事」はまだ分からないだけ。だからこそ凛太郎のそれ以外での良さが出て薫子もストレートに「ありがとう」と言える。
このストレートさに凛太郎はどんどん惹かれていく。「また嬉しくなってる」ある種の「自己肯定感の向上」?


昴の回想の所で、前の感想記事で書けなかった「凛太郎を見る時の昴の視野が一瞬歪む演出」が出てきた所が、薫子の「苦手になってる」の部分を多くの回想を使わなくとも分かるようになっていて、やはり3話の演出方針は丁寧さが凄かったな、と改めて思いました。これは昴の時の回想でも効果的に使われていましたね。
そして「嬉しくなってる」の所で首まで赤くなっている所に、凛太郎目線での初々しさを見た気がしました。


自分の勉強もあるのに凛太郎のテスト範囲の要点をまとめたノートを渡す薫子。ハイスペックぶりもそうだが、凛太郎の為にできる事を、という薫子の強い気持ちも伝わってくる。
薫子と別れたタイミングで出てくる昴。「良い子なのは本当」という薫子の話があってからの昴の言葉はどう紡がれるか。


ここ、原作にはなかった凛太郎の「ありがとう!」が挿入されていたのは良いアニオリ台詞だなと思っていて。
この作品はひたすら「対話」がテーマになってるんですよね。何かされたらありがとうと言う、嫌な事をしてしまった時には謝る、という風にそこの部分は誠実に描かれていると思っています。
だからこそその後のゆうすけの昴への言葉、そして女子生徒が凛太郎に言った言葉「ありがとう」をここで凛太郎が重ねるのは、この後の展開にちゃんと繋げている「対話」の形が見えているな、と思った次第です。
それと1話と違って薫子サイドが一歩踏み出している分、同じ改札前でも距離は近かったですし、確実に距離は縮まっていると思います。
そして昴の引き留めですけど、その後の昴の感情の揺れ動きとの対比でここをいわゆる「氷のナイフ」にしていたのはかなり効果的でしたね。


「お時間いいかしら?」という少し丁寧な口調で喫茶店に入った凛太郎と昴。
コーヒーのカップを落としてしまった凛太郎に対してハンカチを渡す昴。1話で「いらなくなったので」となった桔梗生徒との対比。薫子が頭をぶつけた凛太郎にハンカチを渡したのと多分意図的に同じにしてる?
嫌悪感が全然なくなっているのは、自分の凛太郎への「他の男性とは違う」という気持ちが芽生えたのと、薫子の「優しい人」という言葉を受けて。


ここの昴、嫌悪感がなくなってるのはそうなんですけど、「千鳥の1生徒」ではなく個人として知ろうとしている事の両方をやってるんですよね。
要は上にも書いた「他の男性とは違う」と感じたからこその律義さですね。この形から入っていく昴のスタンスは、後々の原作でも表れているのである種特徴ともいえるかもしれません。凛太郎からしたら無条件に嫌われるよりも有難い話だとは思いますけど。


その上での「もう薫子と会わないで欲しい」は「千鳥だから」ではあるけど「関係性のレッテルを貼っているわけではない」というのが昴の立ち位置の違う所。「薫子は私が守るから」にも通じるところがある。
その前に「恋人なの?」と聞いている所もそう。今の所薫子とは友達のような間柄にはなっているけれども関係性のネーミングとしては微妙。多分恋人だったら「薫子の意思を尊重して」ある種応援する道を選んでいたと推測。(それは最後からも分かる)
「千鳥だから」と遠ざけるステレオタイプの流れに凛太郎がいない事を「分かってる」という昴。コーヒーの水面に昴が映し出されているのは揺れ動きを表している?


コーヒーの水面の演出は、何となく予想はしてましたが昴の心の揺れ動きを示す為に水面が揺れてましたね。
この後で銀髪を理由にいじめられていた、の回想の前に涙が水面に落ちる、というアニオリの描写があったんですけど、水面の揺れ動きのように昴の心の奥底は脆い、というのを強調したかったのかもしれません。
凛太郎の揺れ動きの場面は水ではなく「氷」でしたからね。


薫子は特待生だからこそ、千鳥と関わっているとしれたら教師達がどういうか分からない、という話。なんて横暴な…とは思うけれども、メタ的にレッテルの問題が根深い事を示している。
このタイミングで「凛太郎は違う」と分かったからこそ謝れる時点で、昴の良い子ぶりが出ている。


えーと…今この「薫子はどうなるか分からない」という局面に原作最新話でぶち当たっている、というのが現状なんですけど、ここの背景が1話の桔梗紹介の時のガラスが割れてる、なんてレベルではなくて最早アイスバーンなのが、どうにもならなさを強調していると思いましたね。
ガラスは何とか修繕はできても、アイスバーンは氷が溶けない事には修繕なんて不可能ですから、難しい所ですね…


薫子は銀髪を男子にからかわれていた昴を助けてくれたヒーロー。子供は特に「人と違う」事に敏感になるからこそこうなる。それが根深く残ってしまっているのが昴の悲しい男子嫌いの真相。
「わたしはすっごくきれいだと思うよ」と笑顔で言う薫子の昔から変わらない真っすぐさは凄い物がある。
その前に転んでしまった男の子を助ける優しさは昴本来の性格が出た所。
そしてその子が「すっごいきれー!」と言ったのは、小さかった薫子と重ねているのもそうだが、凛太郎の「かっけー」と重ねている所があると思う。(女の子にしなかったのはそれ故?)


この幼少期の薫子、「きれいだと思うよ」に「!」がついているレベルの芯の強さもそうですし、後ろに太陽があった事、そして下を向いていた昴を引っ張り上げてくれた事からして、本当に昴にとってのヒーローなんだなというのを感じられて、原作よりも説得力が増していた気がしました。
昴を守るための薫子の長い髪の靡き方も、今後出てくる昴の髪が幼少期と違って長い理由を考えると説得力が増している場面だなと思うわけです。
そして細かい所ですけど、ここのゆうすけを昴が助ける前にちゃんと凛太郎も立ち上がっていたのが、アニオリながら凛太郎の優しさも染みついているな、と思いましたね。


「知らないでしょう…!?紬くんは、あの子の事を何も…!!」と、薫子が積み上げてきた物を壊したくないからと、これまで一緒にいた事の繋ぎとして言ってしまったのは少し失言にも見えた。「あなただから、私は知りたいと思ったんですよ」の薫子、「薫子を知りたい」と思った凛太郎には、この時点でこの言葉への答えが分かるのが上手い構成。(実際この後で「私は知りたいと思ったんですよ」の台詞が出てくる。
でも、薫子から嫌われるかもしれない、と思っても上の言葉が出してでも、薫子に関わらないように言う切実さは、昴の行動としてはもうこれしかないんだろうな、というのが伝わってくるのが辛く見えるのが構成としては流石。「薫子の幸せが守れるなら、それでいいの」はどこか自傷的な危うさも見える。


ここの切実さは山根さんの演技が流石すぎて、気づいたらちょっと泣いていたレベルで説得力が凄かったですね…
顔が思わず赤くなるレベルで感情があって(感情が溢れて感極まっている故)、かつ薫子への「ヒーロー」としての想いが強くなると、ここまで声が震えて切実さが出る物なんだな、と感じさせてくれたので。
絵でのアニオリ部分は昴だけコップ越しに描いていた所ですけど、ある種不可逆的な歪みのような所を描きたかったんだろうな、と思うんですよ。
昴の中に抱えている「薫子に会わないように凛太郎に頼む、という事の薫子の意に反している事への矛盾」を絵で表現するとああなる、という感じで。


でも凛太郎は「知りたい」と思ってしまった、薫子から「知りたいと思った」と言われたからこそ、「ごめん、できない」と真っすぐ言う強さを見せる。
凛太郎が周りの優しさを見ながらも、自分の意思を貫き通した証拠でもある。
昴も喫茶店での薫子の笑顔と、凛太郎の見つける優しい視線でその事をきちんと感じ取っていたけれども…というのが最後の「そう答えそうな気がしてた」から分かるので、この「昴の優しさ」の見せ方の辛さが強調されている。
「会わないで欲しい」は独りよがりに見えても、薫子の為を想って、という気持ちは本物。泣きそうになっていたのはそれ故か。



この回想の部分、他は止め絵なんですけど、薫子の描写だけ昴も見た薫子の髪の靡き方から始まっての2話の葉っぱの風の描写までセットになっている所が、凛太郎の想いの強さを表していたと思います。
この「ごめん、できない」に関しては凛太郎自身結構言葉の明文化に悩む事になりますけど、本質としてはここは昴のヒーローとして見た様子と同じなんだろうな、というのは感じられた1シーンだったと思います。勿論昴の抱いている「ヒーロー」と凛太郎の抱いている気持ちの表面上は違いますけどね。

そしてここでの昴の自己犠牲的な凛太郎への依頼は、ここでは実を結ばなかったかもしれませんが、凛太郎の中に誰かを強く思う気持ちについて考える事に繋がったのは、後々の事を考えると大きかったと思います。
凛太郎は千鳥3人という慕ってくれる同級生はいても、その3人に対して強く友達と思っていたか?というとそうではなかったですからね。これが凛太郎の感情を表に出していく、という成長の糧になっていくと考えると、本当に「薫る花」という作品は友達同士の繋がりも大事にしてくれる良い作品だなと思わされますね。
そして前回の「どんな人だった?」の時には凛太郎の表情を見ていなかったのが、「そう答えそうな気がしてた」の回想の時にはきちんと凛太郎の優しい顔が見えていた辺りが、ちゃんと薫子の「優しい人」という言葉を信じる事ができた時点で、昴もちゃんと「優しい人」なんですよ。
それでも突き進んだ辺りに、上に書いた辛さが強調されるという物で。これは原作からあった要素ですけど、昴の心境の変化を表す良いコマだったと思います。


幼い薫子に手を引かれている昴の扉絵。ヒーローの薫子の為にと動いた事が、何もならなければ薫子から嫌われてしまう可能性も自分の中であった中での行動。虚しさが募る。「何してるんだろう…私…」

扉絵に関してはアニメでは描かれてなかったですが、アニメ補完の為にも残しておきます。

昴からの思いと薫子の置かれた境遇に頭が追いついていない凛太郎。「ごめん、できない」に重みがある事を理解しつつ、昴からの「優しさ」に「誰かを大事に想えるんだ。すげーなぁ…」と思える時点で、昴の表面的な頼みの奥底にあるものをちゃんと見えている凛太郎。その真摯さが見て取れる。
そして相手を強く思う気持ちに触れた後に、凛太郎も図書館の時に席を譲った女子生徒2人から、凛太郎の外見を乗り越えてお礼を言われた事で「気持ちを向けられる」事の暖かさを知る事になる。凛太郎としてはさらっとやった「優しさ」がお礼を言われるものだったと凛太郎は薫子以外から初めて知る事になるのがこのシーン。
7話のタイトルの「心の温度」は、恋愛に限らず感謝等ポジティブな感情を向けられた時の嬉しさを表している。「冷房効いてねーのかな、電車」という凛太郎の反応からも分かる。高揚感に似た感情。


「冷房効いてねーのかな、電車」については原作のみのモノローグではありますけど、首をおさえていた所で「また嬉しくなってる」と同じ物、と解釈できるだろうという部分はあったでしょうね。先ほども書きましたがあそこでは首まで赤くなっていたので。
ちゃんと女子生徒の台詞から「怖いけど」が抜かれていたのもまた良しですね。それまでのモブとの対比はここで描かれていた、という事で。


その気持ちをずっと向けてくれていた薫子が、自分のせいで境遇が動く事になるかもしれない…という「怖さ」も知る事になる。
「ごめん、できない」に後悔はしていなくても、昴の「薫子を守りたい」という気持ちを無下にする事もできないし無視もできない。だからこそ上のように集中できない気持ちになって悩む描写も増えてくる。「今日、星…見えねぇなぁ…」太陽の薫子が凛太郎の中で曇りかけている。


ここで昴に対して「ごめん、できない」と結論を出しても、それでもあれだけ薫子の事を大事に想っている人を無下にできない、と昴に対して優しさを見出す凛太郎はどれだけ人が出来てるんだ、と思うんですよね。
これについては昴からも後に言及がありますけど、凛太郎としては昴のその薫子への気持ちも含めて「優しい人」と昴を認識したからこその行動と言えると思います。それがもう周りを見た上で優しさを前面に出す凛太郎の成長とも言えるんですけども。
「今日、星…見えねぇなぁ…」はアニメではカットされてましたけど、心なしか外から見た景色が行きと比べても曇って見えたので、そこで絵的に補完した、という解釈で良いような気がしてます。


中間テストの結果は、翔平と凛太郎共に赤点回避。(「赤点回ひ」の記述…)薫子に要点をまとめたノートをもらった凛太郎が59点は相当大躍進なのはそうだし、翔平が30点で赤点回避になっている事で、朔の勉強教えが無駄になっていなかったのが分かるのも良い。
翔平と凛太郎が朔にお礼を言っているのもそう。「…もういいよ」の朔のツンデレ感。
「うれしい…!」の凛太郎の感情が漏れている形も、今までの無感情の凛太郎からは考えられない事でもある。「こんな嬉しいの初めてかもしれない」
それでも昴から聞かされた薫子の境遇に連絡する手が止まるのは、まだ関わる事の迷いが見える。
その中で薫子との関わりが千鳥サイドにバレる展開になる。ノート内の「試験がんばってね!」の優しい書き置きから。優しさの裏返し。


最後の最後で千鳥組の登場でしたが、一気にコミカル描写が多くなるの良いですよね。(花丸の「がんばったね」の小学生感…)翔平の「文字見過ぎて視力落ちました…!」の相当無理して頑張った感もそうですし、こうやってインタビューを設けてくれるクラスメイトの仲の良さも見えるので。
だからこそ薫子の書き置きが見られての急降下が光る、というのもありますけどね。まあ原作知ってると普通に構えていられますけど、アニメ初見の方はここをどう見ていたのか、というのは気にはなってます。(ちなみに原作でもここはリアタイで見てなかったので原作勢がどうだったかも不明ではあります)


という、凛太郎が薫子との関わりを強くした「ごめん、できない」が出てきた話となりました。
現状原作最新話が修羅場に突入していて、「薫子がどうなるか分からない」の問題直面が現実のものとなってますけど、その切り返しの原点でもある「ごめん、できない」を見返す事ができただけでも、原作でもきっと大丈夫…と自分に言い聞かせる事ができるだけの強さを感じられて、原作勢としても良かった所でした。
さて次回は恐らく中盤の山場であろう「大嫌い/大好き」に向けての話になると思うので、引き続き楽しみにしたいと思います。