さて、「薫る花」もいよいよ終盤に突入していますが、CloverWorks三連星と僕が勝手に呼んでいる「青春ブタ野郎」「着せ恋」「薫る花」の中で、1番演出育成の側面を強くしながら本編を進めているのが「薫る花」なのは、もっと知られてもいいと思っています。

何せ9話中3話分が、演出育成の側面が入っているという作りなので。
5話の黒木監督付の岡さんの一部コンテ、演出、7話の山口准監督付の髙橋さんの一部コンテ、演出、そして9話の加藤誠さん付(演出育成監督のクレジット)の間崎さん、李さんのコンテ演出、という感じで、要職の経験のある方々がきちんと監督をした上で演出をしているので、本編クオリティに全く影響がないという…

一応「着せ恋」でも一部話に演出助手がついていたみたいですし、「演出育成監督」自体はCloverWorksの他でも見られる形ではありますが、「薫る花」のようにここまで新人演出家の活躍が目立つのは中々珍しい事だと思います。
しかも演出陣に至っては、CloverWorksの外部の演出は、4話のフリー演出家のありもとじろうさんだけであり、コアの演出家は3役の黒木監督、都築シリーズ演出、山口准監督にプラスで加藤誠さんだけ、という少数精鋭なので、よくこれだけのことができるな、と思うばかりです。(更に書けば脚本の山﨑さんと加藤さんはCloverWorks所属)

普通のアニメはそもそも演出育成をするだけの余裕がないですし、それをクオリティを維持させるのは難しいはずなのですが、これに関してはCloverWorksの育成体制と、「薫る花」の3役体制が上手く噛み合ったからこそ出来ている事だと思っています。
前者に関しては流石は一流アニメ会社の余裕という感じですし、後者に関しては指導者がいるのはそうですし、絵コンテは黒木監督が修正担当としてプラスでいて、演出は都築さんがいる、そして山口准監督はコンテや作画周りをサポート的に見るので、新人演出家が失敗をしたとしても、きちんとフォローできるだけの体制が整っているというわけですね。

なので失敗を恐れずに自分の仕事を進めることができる…これはかなりの手厚い体制だと思うわけです。
多分「薫る花」は舞台もファンタジー要素が千鳥と桔梗の関係性くらいで、見せ方も写実的なので演出育成の土台を作りやすいのでしょう。それでもクオリティと並行させている辺り凄いというわけです。
という、「薫る花」のスタッフ体制についてでした。後4話がどういうスタッフ体制になるかは分かりませんが、楽しみですね。