さて、今回にて「エピソード:メガシンカ」は最終回となります。
どのような経緯でロイとウルトがメガシンカ会得になるのか、ルカリオはどう仲間になるのか、という点が気になる所です。
それでは続きから感想です!

新アニポケ 第114話「メガシンカ ーー絆」
脚本:松澤くれは/絵コンテ,演出:中田誠/作画監督:安田周平,篠原隆,他9名

ヤミラミが自分を見てくれたからこそ自分もヤミラミを見るというこの相互関係…それがウルトと、そして別の形でロイのメガシンカに繋がったと思います。

という、ウルトの成長劇として申し分ない描き方だったと思います。
演出も副監督の中田誠さんという事で、作画も申し分なく動く事ができていた分、ウルトとヤミラミの成長にも説得力が増していて良かったと思います。
(略して)オイスターとショウユのバトルにおいて焦るあまり突っ走ってしまうウルトをヤミラミが「大丈夫!」とアクションをしてくれた事で、やっとこさ手段と目的が逆転した事(ここの場合、ヤミラミを強くしたいという気持ちが自分が先走っていた事)に気づいたという所でも1つ成長点でしたし、
これによって相手の動きをヤミラミの肌感とシンクロする形で見る事ができたという視野の広がりにも一役買っていたのが良かったです。
この点はアチゲータがシュバルゴの動きを読み切って倒したという、ロイとアチゲータの連携が見えたのが一つお手本になっていましたし、そこからかげうちでアギルダーを倒す事に繋がったヤミラミの動きの良さにもなっていたと思いました。

そこからのイエローブラストことルカリオとのバトルでも、速攻の動きの速さにそれだけで最初はやられていたのが、ポケモンの動きを客観視できたことで動きが見切れるようになったという成長が見えていたと。
でもそれだけでは倒すまでには至らない、という所でさらに越えるべき壁というのが見えていたのが段階的で良かった所です。それでも動きを追いきれなくて攻撃されてしまう所はありましたし。
そこでウルトが「自分を見てくれたからこそ今度はヤミラミを自分が見る番」とポケモンとトレーナーの「対話」が成立していたのが相互関係の完成やっとこさ見た形になりましたし、
ヤミラミの力をそういう形で信じ切る事ができたからこそ、メガシンカの欲無しに「強くあろう」という気持ちが高まって、メガシンカに繋がったのも、しがらみのない真の絆が見られて良かった所です。

最終的には大きな宝石がある故にまだメガシンカの形態に慣れていないのもあって、ルカリオに敗北こそしてしまいましたが、そこはルカリオがあやしいひかりをくらっても自分の顔の平手打ちで直したという精神力の持ち主だったからこそ、というのがあったので、そこはウルトの成長の1つ伸びしろがあるという描写だったと思っています。
ヤミラミとの真の絆は掴む事は出来ても、この頃はまだ自分達のみで「周りの為の正義の強さ」には至っていないですからね。「父ちゃん」という言葉が出てきたカイリューが出てこなかったのもそれが理由だったりしますし。(このカイリューのボールを直接託したのが一個挟んで託したのか…)

その中でアチゲータのトレーナーとして一体となって、ルカリオに立ち向かっていったのがロイだったというのが、そもそものロイの成長部分が出ていたと思っています。
マチエールからも、キャップがついていったのはフリードと同じく「前を向いている」所に惹かれたから、というもこおのエスパーとの共鳴で感じた、と話がありましたし、ライジングボルテッカーズがかなり冷遇されている中で前を向いて強くなろうとした。そしてその成果がアチゲータとのタッグでのバトルに表れた。
これがルカリオの高速の動きを読み切っての避けに繋がったと考えたら、それまで孤高だったルカリオがそんな前を向いているトレーナーに憧れたのも分かりますね。
とはいえゲットされていない内から、しかもバトル相手のトレーナーに共鳴してメガシンカしたのは、結構力業だなとは思いましたけどね(笑)その憧れ+良いバトルにしたいと思える相手がやっと現れた嬉しさもあったかと思いますけど、相手のトレーナーってそんな事ある?とは思ったので。
結果アチゲータが力同士の技の応酬に打ち勝ったわけなので、ここはアチゲータというメガシンカにかかわらないポケモンが打ち勝ったという事実に胸が熱くなる物はあったと思います。

この気持ちでルカリオがロイのポケモンになる事に決めたわけですが、説得力があったと思いますし、目を輝かせていたルカリオが可愛くて、これはまたギャップ狙いの良さが出ているなと感じましたね。
そしてオイスターとショウユは案の定マヨネーズ師匠と同じくメガシンカに魅せられた物の仲間だったと。マヨネーズ師匠の周りの人間は調味料の名前にしなければいけないルールがあるのか…とは思いましたけど、上手い事ルカリオと戦う前の前座を務めてくれたのでそこは良しとしましょう。

というわけでこれにてメガシンカの力を手に入れたので旅に出て、ロイはフリードと同じスタイルになったと。ミアレのブティックで一通りの服を揃えたのは、丁度Z-Aが発売されて着せ替えがフューチャーされているのでそことの組み合わせも舌のだと思います。自然な流れですしね。
そしてウルトの方もマチエールに対してちゃんとお礼を言っていたのが予想通りであり、ムーブが素直になれない小学生なのが何とも微笑ましかったです。
それを茶化す事なく受け取って「私達は家族なんだから」と言ってのけるマチエールの大人な対応も、ウルトにとっては大切な居場所と改めて感じた事でしょう。

そんなメガシンカ会得の3話分でした。ウルトが「他人のための正義の強さ」の前に「ヤミラミとの真の絆」の部分を見る事ができたのは、「メガシンカとはどういうシステムなのか?」「同じ強さを得られるストロングスフィアとは何が違うのか?」という部分を強調していて意味はあったと思います。
これだけヤミラミとの絆の過程を見る事ができたなら、ウルトがどれだけそれを無視したストロングスフィアを嫌っているか、というのが見えたような気がしたので。

というわけで次回から「ライジングアゲイン」放送開始、という事でブルーベリー学園でどんな出会いがあるか楽しみです。